なぜ保険営業はやめとけと言われるのか？向いてる人・向かない人の特徴と病む人が続出する理由

保険営業を検索すると「やめとけ」という単語が上位に上がってきます。「地獄の7社」「ブラックランキング」といった不穏な単語もあるのですが、保険営業についてこういった検索結果が出てくる原因を調査しました。

「保険営業はやめとけ」と言われる理由だけではなく、保険営業をして得られるメリットも見てみましょう。

保険営業を辞めたい人におすすめの転職サイトや向いてる人と向いていない人の特徴、保険営業への就職を考えている人から寄せられた質問などもご覧ください。

なぜ保険営業はやめとけと検索されているのか？

「おすすめできない就職先」「やめといた方がいい」と世間やネットで言われている職業は数多いですが、その中でも特に「やめとけ」という声が多いのは保険営業です。

保険営業を検索すると「ブラックランキング」「地獄の7社」という言葉が出てきます。このブラックランキングと地獄の7社というのは「社員への還元率が低い」「就労環境がきつい」と社員からの口コミが多い保険会社のことで、1年に1～2度その年のブラックランキングと地獄の7社が更新されています。そこに並んでいるのは、誰でも知っているような有名保険会社ばかりです。

有名企業でも「ブラック」「地獄」と評価されるのが保険業界なのです。

保険営業はなぜ「きつい」「やめとけ」といったネガティブな評価が多いのか、保険営業をするに当たってメリットはないのかなど、保険営業の長所と短所を両面から見ていきましょう。

保険営業をして病む人続出…？！きついと言われる理由

保険営業をして心身を病む人が多いと世間で噂されています。どういった理由で病むのでしょうか？保険営業がきついと言われる理由の中で代表的な6つを紹介します。

ノルマ達成に苦労する

保険営業には営業ノルマがあります。「このノルマを達成しないと即解雇される」といった厳しい条件ではありませんが、ノルマをこなさないことで上司に叱責されること、営業成績が高い同僚と比較されることから強いプレッシャーを与えられます。

保険会社の多くは、保険営業の成績を社員に発表し、ノルマを果たす達成感と果たせないプレッシャーを同時に与えるシステムになっているので、保険営業の多くはノルマを達成するために苦労を強いられるのです。

収入が不安定になりがち

保険営業の平均収入は高いと有名なので、それを理由に保険営業を目指す人が多いです。

しかし、高い収入を得るためには前項の営業ノルマを達成しなければなりません。

保険営業の給与システムは基本給と歩合給で構成されていることが多いため、収入は営業成績で決まります。そのため、営業成績が安定しないと収入が不安定になりやすいのです。

また、時間通りに勤務していれば決まった収入が得られる仕事ではないのが、保険営業の最大の泣き所とも言われています。

営業成績が良ければ同年代の人よりも高い収入を得られますが、成績が悪いと普通の生活ができないほど収入が落ち込むのは、安定した生活をしたい人にはきつい就業条件です。

時間外勤務・休日出勤が多い

時間外勤務や休日出勤が多い点も保険営業の欠点に挙げられることが多い条件です。

公私を完全に分けて、プライベートな時間を楽しみたい人にとっては、時間外勤務も休日出勤も迷惑だからです。

保険営業は基本的に個人の顧客を相手にする仕事なので、顧客の都合に合わせ、早朝や夕方以降などの時間外や休日に呼び出されて仕事をしなければならない事態が頻発します。

勤務時間外は仕事のことを考えたくない人にとって、保険営業は苦痛でしかない職業なのです。

営業の経費を自分で負担しなければならない

収入が安定しているとは言えない保険営業で地味に痛いのが、営業経費が自己負担の可能性が高いことです。

以下の3つが自分で負担することが多い営業経費です。

• 交通費
• 顧客や営業対象の交際接待費
• 顧客との面談時の飲食費

まだ契約が成立していない相手には、契約を締結するために相手宅を訪れたり気に入りそうな手土産を持参する必要があります。契約できれば負担した分を回収できますが、できなければ負担分は赤字のままです。

顧客との面談時に喫茶店やレストランで飲食をする場合も、保険営業が費用を負担することになります。

保険会社によってはこれらの営業経費を会社負担にしてくれるのですが、営業経費は保険営業の自己負担というのが大半なのが現状なのです。

ストレスが蓄積しやすい

これまでに挙げた項目により、心にも体にもストレスが溜まりやすい、というのも保険営業の短所です。

メンタルも体力も自信があるような人でも、思いがけない損失を出した結果、心身を病む事態になりかねません。

心身共に強いとは言えない人なら、1年経たずに転職を考える、あるいは転職するのが保険営業なのです。

保険営業を続けていきたい場合には、ストレスを蓄積しない方法や溜まったストレスを上手に発散する方法を編み出す必要があります。

人間関係が壊れることがある

保険営業は友達をなくすことが多い職業だとも言われています。友達や友達が紹介してくれる人に営業をかけることにより、友達からの信頼を失うケースが多いからです。

同様に、家族や親戚などに保険営業をかけると、親戚との関係が疎遠になることが多くなります。

営業成績を上げなければ収入が減るため、家族・親戚・友達に協力を求めるのは無理からぬことではあるのですが、その結果それまで築き上げてきた人間関係が破壊される可能性が高いことを覚悟しなければなりません。

嫌なところばかりではない！保険営業のメリット

きつい仕事だと定評がある保険営業ですが、嫌なところしかない職業ではありません。保険営業をして得られるメリットもあるのです。保険営業の代表的なメリット6つをご覧ください。

人脈を広げられる

保険営業の成功の決め手の1つは広い人脈です。従来の家族・親戚・友人知人に営業をかける危険性を解説しましたが、従来の人間関係以外に対して営業をかけようとする意欲のある人なら、新たな人脈をどんどん広げていけます。

顧客や営業した相手に好印象を与えられれば営業成績上昇につながるだけではなく、顧客に営業対象を紹介してもらえるからです。

現在の会社よりも良い待遇で雇ってくれる相手に出会える可能性もあり、私生活で親しくできる人に出会えることもあるので、人脈を広げていけるのは保険営業の大きなメリットです。

成績次第で高収入を得られる

前述したように保険営業の給与システムは基本的に基本給＋歩合給なので、好成績を上げれば当然収入が大きく上昇します。契約を1件締結させることによって月収が100万円以上になる可能性があるのが保険営業の大きな利点です。

営業方法のコツをつかむことによって次から次へと顧客を得られるようになれば、収入アップにつながると同時に新たな顧客が増える確率が上昇します。

営業がうまくいかなければ生活できなくなることもある職業ですが、上り調子に乗れれば期待した以上の収入を得られるようになるのです。

結婚・出産後も仕事を続けやすい

保険営業は女性向きの職業と言われています。結婚や出産の後でも続けやすい仕事だからです。

正社員だと育児や介護があると働きにくくなりますが、業務委託契約で働けば勤務時間を自由に調整しやすいので、家庭があっても問題なく高収入を目指して働き続けられます。

家庭がある生保レディという看板を掲げておくことにより、同様の生活背景を持つ人の信頼を得やすくなり、顧客獲得につながりやすいという面もあります。

また、生保レディを多く雇用しているという点を謳い文句にしている保険会社なら、女性が働きやすい福利厚生制度を整備していることが多いです。

保険・資産に関連した専門知識を得られる

保険営業は営業をかけていく過程で保険だけではなく資産・金融系の知識を身につけやすいので、保険営業を辞めた後でも生活の中で役立つ保険・資産関連の専門知識は一生使い続けられる大切な財産になります。

また、これらの専門知識は、日常生活に役立つだけではありません。転職を考えたとき、同業他社への転職だけではなく、異種他社へ転職する際にも貴重なスキルと見てもらえるので、転職活動を有利に進められるのです。

仕事の成果を実感しやすい

自分の仕事の成果を体感しやすいというのも、保険営業の特色でありメリットです。

好成績を上げれば収入アップにつながるだけではなく、顧客のサポートをした結果顧客に感謝されるという精神的な面での充足感も得られます。

顧客とのつながりを深めるほど、保険が顧客に良い結果を与えたことが、顧客と自分の満足につながり、それが収入上昇にも直結します。

「複数の要素で仕事の達成感を感じられるという点では保険営業がトップクラス」と語る保険営業も多いです。

成果を出せば出世が見込める

保険営業は、大きな成果を出した人が出世しやすい職業でもあります。

保険営業の現場で実績を積み重ねていくと、マネージャーなどにキャリアアップできるのです。

マネージャーは、保険営業の採用・育成・評価を行う管理職なので、それまで自分がしてきた仕事経験を活かせるだけではなく、心身の負担が少なくない営業職以外の職種で働けるというメリットがあります。

マネージャーに出世すれば年収アップも期待でき、マネージャーからさらに上の管理職への出世も見込めるので、保険営業の成績を順当に上げていくことは現在の自分の財産になるだけではなく、将来の自分の財産になるのです。

保険営業が向いてる人・向かない人にはどんな特徴がある？

保険営業は向き不向きが他の職業と比較して非常に大きな差になる職業です。

この章では、保険営業に向いてる人と向かない人の特徴を解説します。

保険営業が向いてる人の特徴

保険営業に適している人の特徴は以下の通りです。

保険営業で最も重要なスキルと言われているのはコミュニケーション力の高さです。人と接して情報のやり取りをするのが好きな人は保険営業に向いています。

ノルマを達成することや顧客の要望に応じなければならないなど、保険営業は心身に負担がかかることが多い仕事なので、心も体もタフでないと務まりません。そのため、心身が丈夫な人にとっては保険営業は天職と言えるでしょう。

「誰かの力になりたい」と常日頃から考えている人も保険営業に適しています。顧客の喜びと満足感が自分の達成感や仕事の成果に直結するからです。

保険営業に限らず営業は整った身だしなみを要求されるので、清潔感があり身だしなみが整っているという部分は保険営業に不可欠です。

これらの項目の複数に該当する人は、保険営業への転職を前向きに考えてみましょう。

保険営業が向かない人の特徴

以下の条件に当てはまる人は保険営業に向いているとは言えません。

前項で解説したように、保険営業の適性はコミュニケーション能力で決まるといっても過言ではないので、人見知りをする人や人とコミュニケーションを取るのが苦手な人は保険営業に適していません。

安定した低収入を獲得できる仕事ではないので、常に決まった収入を得たい人も保険営業はやめた方が無難です。

保険営業はノルマを与えられてそれを達成させる仕事なので、ノルマを課せられずコンスタントに仕事をしたい人も保険営業向きではありません。

保険営業は高収入ですが、記事前半で解説したように時間外出勤や休日出勤が付き物の仕事で、休日に会社や顧客から連絡が入って動かなければならない事態も発生します。プライベートな時間を重視したい人は保険営業として働くのはやめておくことをおすすめします。

保険営業経験者が次のステップにおすすめの転職先・職業

保険営業の経験者が次のステップに進む際におすすめする転職先・職業は以下の3職です。

• 同業他社
• 他の業種の営業職
• 営業アシスタント

この3職が転職先におすすめなのは、保険営業で培ったスキルや経験を活かせるからです。

「保険営業自体に不満はないが還元率に疑問がある」といった理由で転職したい人は、不満点を解消できる同業他社に転職しましょう。

保険以外の営業職も、保険営業をしている人に強くおすすめできる職業です。営業の中でもアシスタントなら現状よりも心身に負担をかけずに働けます。

上記の転職先で特に活かせるのは次のスキルです。

• コミュニケーション能力
• 体力と精神力
• 営業のスキル

また、保険営業に疲れ果てて全く違う仕事をしたい場合におすすめするのは事務職です。

保険営業と違い、決まった時間に勤務して決まった額の給料をもらえる、保険営業ほどの高収入は期待できないものの、心身共に安定した生活を送れるからです。

他にも向いている転職先を探したい人は、次章で紹介する転職サイトをチェックしてみましょう。

保険営業を辞めてよかったと思えるおすすめの転職サイト

保険営業から他の職業に転職したいと考えている人に転職サイト5社をおすすめします。それぞれのサイトの特徴や募集職種と業種、求人数などをご覧ください。

ビズリーチ

運営会社	株式会社ビズリーチ
募集職種	IT／経営／営業／人事／コンサルタント／管理／専門職／電気／機械／建築／化学／金融／サービス／広告／新聞・出版／映像・音響／不動産／施工管理／生産管理／医療／食品／日用品　など
募集業種	IT・インターネット／メーカー／商社／流通・小売／コンサルティング マスコミ／金融／建設／エネルギー／保険／不動産／士業 サービス運輸・倉庫／メディカル／教育・官公庁　など
求人数	公開求人数：142,362件 非公開求人数：非公表
求人エリア	全国・海外
利用料	通常コース：0円 プレミアムコース：5,500円(月額)
内定率・転職成功率	高
公式サイト	https://www.bizreach.jp/

※2024年11月20日現在

ビズリーチは、ハイクラス向けの求人をメインに紹介しているサイトです。

ビズリーチのメインコンテンツは30代以上のハイクラス人材対象の求人なので、キャリアや年収をアップさせたい人に適しています。

ひんぱんにログインする求職者には、他サイトにないような好条件の求人を紹介してくれます。

無料の通常コース会員だとヘッドハンターが所有する通常の求人と高待遇求人に応募できないのですが、有料のプレミアムコースの会員ならどちらも応募可能です。

JACリクルートメント

運営会社	株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
募集職種	人事／総務／法務／監査／経理／企画／営業／IT／WEB／クリエイティブ 技術系／コンサルティング／物流／金融／建築系／ 土木系 医療・介護・福祉／メディカル・バイオ　など
募集業種	事務／IT・通信 WEB／商社／建設・不動産／金融／電気／半導体／機械 自動車／化学／金属・素材／エネルギー／サービス／流通／マスコミ メディカル／医療・福祉　など
求人数	公開求人数： 21,611件 非公開求人数：非公表
求人エリア	全国・海外
利用料	無料
内定率・転職成功率	高
公式サイト	https://www.jac-recruitment.jp/

※2024年11月20日現在

JACリクルートメントは、数あるハイクラス向けサイトの中で特に人気が高いサイトです。

JACリクルートメントは、外資系・グローバル企業の求人を豊富に揃えています。

業界情報に詳しいコンサルタントが、転職活動中だけではなく転職後にも活用できる情報を教えてくれます。

全国12ヶ所に拠点展開しているため、各地域の求人も多いため、地方で転職したい人向きのエージェントです。

リクルートダイレクトスカウト

運営会社	株式会社リクルート
募集職種	IT／クリエイティブ／営業／企画／生産管理／小売販売／サービス／飲食 士業／建築／不動産／機械／化学／医療・福祉／金融／食品／メディア 交通／医薬／医療機器／教育／公務員　など
募集業種	業種検索不可
求人数	公開求人数：438,742件 非公開求人数：非公表
求人エリア	全国
利用料	無料
内定率・転職成功率	高
公式サイト	https://directscout.recruit.co.jp/

※2024年11月20日現在

リクルートダイレクトスカウトは、スペックが高いハイクラス向け求人を用意しているサイトです。

リクルートダイレクトスカウトは、ヘッドハンターがスカウト機能で仕事を紹介するシステムを構築しているため、求職者自身の求人検索は不要です。

優秀なヘッドハンターが揃っており、求職者が気に入ったヘッドハンターを指名できます。

複数のヘッドハンターに求職・転職の相談をしてより多くの情報を参考にできます。

ランスタッド

運営会社	ランスタッド株式会社
募集職種	事務・管理部門／経営・管理職／営業／ITエンジニア／Web・クリエイティブ マーケティング・販促・企画／サプライチェーン・購買・物流 コンサルタント・士業／ライフサイエンス／技術系／品質 不動産・金融専門職／建設／外食・流通・サービス／その他
募集業種	IT・インターネット・ゲーム／広告・出版・マスコミ／商社／メーカー メディカル・医療／流通・小売・フード／サービス・レジャー 運輸・交通・物流・倉庫／金融・保険／不動産・建設・設備 コンサルティング／その他
求人数	公開求人数：約25,000件 非公開求人数：非公表
求人エリア	日本全国・海外・フルリモート（完全在宅）
利用料	無料
内定率・転職成功率	高
公式サイト	https://www.randstad.co.jp/

※2024年11月20日現在

ランスタッドは、オランダで設立された世界最大級の転職エージェントとして知られています。

ランスタッドの公開求人数は他サイトより少なめですが、これは全求人数の2割で、全求人の8割は非公開求人です。

外資系なので、専門職やバイリンガル向けの求人情報が揃っています。

メインは正社員募集ですが、アルバイトや派遣・紹介予定派遣の求人も紹介しています。

リクルートエージェント

運営会社	株式会社リクルート
募集職種	T・エンジニア／科学エンジニア／営業・販売／経営・企画／マーケティング 事務系／I電気・機械／コンサルタント／建築・土木技術／医療・医薬品 化粧品　など
募集業種	IT・通信／Web・インターネット／商社／機械・電気／化学・素材／物流 サービス／コンサルティング／金融・保険／旅行・エンタメ／マスコミ 不動産／インフラ･官公庁／医療　など
求人数	公開求人数：495,676件 非公開求人数：403,358件
求人エリア	全国・海外
利用料	無料
内定率・転職成功率	高
公式サイト	https://www.r-agent.com/

※2024年11月20日現在

リクルートエージェントは国内で最大級の求人数を誇るサイトで、非公開求人数も公表しています。

リクルートエージェントは、他サイトの10倍近い数の公開求人・非公開求人を擁しています。

折々に実施している転職セミナー・イベントでは、面接力向上セミナーが人気を集めています。

公式サイトの就活・転職初心者向けのコンテンツはバラエティに富んでおり、リクルートエージェントのIDを取得すると利用できる職務経歴書エディターが便利です。

保険営業はやめとけという口コミが気になる人向けのよくある質問

給料が良いなどの理由で保険営業への就職を考えているものの「やめとけ」という口コミがあまりにも多いことが気になって踏み切れずにいる人が多いです。そういった人から寄せられている質問と質問への回答をご覧ください。

保険営業で辛いと思うことはなんですか？

保険営業経験者が挙げる「辛いと思うこと」は、記事前半で紹介した以下の6項目です。

• ノルマ達成に苦労する
• 収入が不安定になりがち
• 時間外勤務・休日出勤が多い
• 営業の経費を自分で負担しなければならない
• ストレスが蓄積しやすい
• 人間関係が壊れることがある

これらがなぜ辛くなるのかはこちらで解説しています。

その他には、上記6項目以外にも「営業への還元率が低い」という声が上がっていました。しかし、還元率は勤めている保険会社によるので、当記事では除外しています。

保険営業は女性だと難しいですか？

保険営業は女性だと難しいというよりも、男性より女性向きの職業と言われています。女性の保険営業に「生保レディ」という名称が付いていることでもわかるように、保険営業は女性が占める比率が非常に高い職業なのです。

女性向きと言われる理由は次の3つの要素です。

• 働き方の自由度が一般職よりも高い
• 生死に関連したデリケートな部分を扱いやすい
• 女性独自のコミュニケーション能力を発揮できる

特に3つ目のコミュニケーション力は「女性の方が利用者の感情的な部分に寄り添いやすい

」という要素で、顧客のデリケートな問題をソフトに扱うので顧客の信頼を得やすいのです。

保険営業は何年くらいで辞める人が多いですか？

きついと言われる保険営業の離職率は少し高めで、2年から3年の間に8割から9割が転職するという数字が出ています。

しかし、向いている人の離職率は非常に低いので、離職率が高い保険営業なのに平均勤続年数は約11年（2023年時点）です。

定年後も嘱託社員として働けるので、最長75歳まで働き続けられるという面でも、長く続ける人は数十年に及ぶ勤続年数になる理由です。

向いている人なら出世も早く給料も良くなるので、離職する理由がありません。

しかし、向いていない人は心を病んですぐ辞めるケースが多いという側面もある職業なのです。

保険営業の給料はどのくらいですか？

2024年に厚生労働省が発表した「令和5年度の賃金構造基本統計調査」に記載されている保険営業の平均年収を男女別に紹介します。全体の平均年収と比較してみましょう。

	保険営業の平均年収	全体の平均年収
男性	800.0万円	266.7万円
女性	459.1万円	251.6万円

年齢別で見ると、40代から50代の保険営業の年収が一番高いという結果でした。

「やめとけ」と言われるほどきつい職業ですが、その分見返りが非常に大きい職業なのです。

まとめ

「やめとけ」と言われることが多い、きつい職業である保険営業ですが、保険営業をすることによって得られるメリットも多いので、向いている人なら高収入を得ながら長く続けていけるありがたい職業です。

保険営業のメリットとデメリットを理解し、自分が向いているかどうかを確認した上で保険営業への転職を検討しましょう。