30代の転職は厳しい?転職成功のコツとおすすめ転職サイトを紹介

2024.09.13

就職して間もない20代の頃は覚えなければならないことが多く、とにかく目の前の仕事をこなすだけで手一杯だった人がほとんどなのではないでしょうか。

しかし仕事に慣れてきて30代を迎えると、だんだんと視野が広くなってきます。

すると朧げではありますが、自分の将来像が見えてきて、中には限界を悟ってしまう人もいるでしょう。

このままこの会社に続けてもよいのだろうかと考えるようになるため、30代で転職を検討するケースは非常に多いです。

30代の転職市場の状況

30代の転職市場の状況

20代で転職する人も多いですが、20代の転職は、仕事の内容が思っていたのと違うといった理由や、他にやりたいことができたなど、衝動的な理由で転職を検討するケースが大部分を占めています。

しかし30代の転職は自分の将来やキャリアなど、先を見据えての転職であることが多く、20代の転生とは性質が大きく異なります

30代の転職市場は現在どのような状況なのでしょうか。

35歳転職限界説?30代での転職は厳しいと言われる理由

世間一般的に、これまで30代以降の転職は難しいと言われてきました。

特に35歳を超えると、よほど希少性のあるスキルか、過去に勤めていた会社で優秀な成績を残している人しか転職できておらず、「35歳転職限界説」といった根拠のない説が広く認知されていたほどです。

ところが現在、30代の転職市場は、今まで一般的であった終身雇用からキャリア雇用へとシフトしつつあります。

中途採用でも積極的に雇用する企業が増え、今の若者世代は、ひとつの会社で長く働いて実績を積むよりもさまざまな企業で経験を積んで自分のスキルを身につけたいと考えている人が多いです。

また、従来の60歳定年に代わり、2025年以降は本人からの申し出がない限りは何らかの形で65歳まで雇用し続けることが義務化されます。

今後少子高齢化がさらに進行すれば、30代の転職は、今まで以上にしやすい環境になっていくことでしょう。

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30代から未経験の職種・業界への転職は厳しい?

30代から未経験の職種・業界への転職は厳しい?

では、30代で未経験の職種や業界へ転職することは可能なのでしょうか。

結論からいえば、20代の人たちと比べると、新しい職種への就職はどうしても難しいというのは紛れもない事実です。

基本的に企業側が30歳以上の社会人に求めるのは即戦力であり、すぐには戦力にならない30代を採用するのはリスクが大きいというのは、雇用する側の立場で考えれば納得できるのではないでしょうか。

しかし、30代未経験転職の実情も変化しつつあります。

Indeed Japanが2023年12月に「未経験転職に関する調査」の結果を発表しましたが、それによると転職者の約54%が未経験職への転職経験があると答えています。

転職者全体の比率なので、30代に限定すると比率がどの程度になるかは不明ですが、それでもこの数値を見れば、30代で未経験の転職をすることは決して不可能では無いことが分かります。

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30代からの転職に求められるスキル

30代からの転職に求められるスキル

30代の人材を求めている企業は意欲以上にその人がどのような能力を持ち、どのような実績をのこしてきたかを重要視しています。

30代で転職する際に、有利になるであろうスキルをいくつか紹介します。

マネジメントスキル

30代の転職ではマネジメントスキルを求められることが多いです。

マネジメントスキルとは、部署に所属している人たちをまとめ、組織やチームを適切に運営させるスキルのことで、マネジメントスキルが高い人は組織のチーフやリーダーなど、管理職としての即戦力として活躍が見込めることから、採用率が非常に高くなります。

マネジメント力を身につけるためには、どのような状況であっても常に冷静でいられるよう、普段から平常心を保つことが重要です。

与えられた仕事を素早く、確実にこなし続けていれば、いずれリーダーとして抜擢されることでしょう。

そしてリーダーとしての実績を積み上げていけば、転職の際にアピールする材料となります。

人材育成

人材育成力も30代で転職を希望する人に対して求められるスキルのひとつです。

所属している社員に働きかけるという点ではマネジメントスキルとよく似ていますが、人を動かす能力と、人に指導して成長させる能力とはまったく違います。

優秀なリーダーは人を動かす力だけではなく、知識がない人に対しても分かりやすく教える能力も優れており、両方を兼ね備えている人はどの企業に行っても重宝されることでしょう。

専門スキル

30代の転職では即戦力が求められるので、やはり専門的なスキルの有無は非常に重要視されます。

例えば技術職であれば、他の人が持っていないような難易度の高い資格を取得している人は転職活動で大きく有利になるでしょう。

特に収入アップを目指しての転職を検討しているならば、専門スキルの取得は必須です。

実務経験・実績

即戦力としての採用が多い30代の転職では、何よりも実務経験や実績の有無が採用されるかどうかを大きく左右します。

そして、実務経験は具体的な数値や成果で表せるものでなければ意味がありません。

例えば「前の会社で5年働き続けました」というのも実務経験や実績であることには代わりありませんが、働き続けただけだとただ在籍しているだけと認識され、あまり良い印象にはならないでしょう。

それよりも、たとえ在籍期間は短くても、「商品アピールの手法を変えることを提案した結果、〇〇の売上を10%伸ばしました」というように、具体的な成果をアピールできる人のほうが転職に成功しやすいです。

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ポータブルスキル

マネジメントスキル・人材育成力・専門スキル・実務経験・実績といったスキルがまったくない30代の人でもアピールできるスキル、それがポータブルスキルです。

ポータブルスキルは、特定の企業だけではなく、どの会社に行っても使えるスキルのことを指し、大まかにはコミュニケーション能力やプレゼン力など、人と相対する時に必要な能力と、仕事に関する能力、マルチタスクに分けられます。

ポータブルスキルが重要視されるひとつ目の理由は、転職が当たり前になり雇用の流動性が高まっていくことにあります。

ポータブルスキルはどの職種でも必要であり、ポータブルスキルが高い水準にある人は、新しい職場に配属されても即座に対応できるでしょう。

また、グローバル化の加速もポータブルスキルが重要視される理由となっています。

近年、海外の商品やサービスが日本国内に展開されるようになり、また日本の少子高齢化が今後ますます進行していくことは確実で、日本国内だけでビジネスをしていては企業は成功できない時代になっています。

ポータブルスキルは企業の事業や運営形態が変化しても変わらず活用できるスキルなので、特にグローバルな運営が盛んな企業からはとてもよい評価をもらえることでしょう。

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未経験から挑戦するなら?30代の転職におすすめの職種・業界

未経験から挑戦するなら?30代の転職におすすめの職種・業界

未経験からの転職を検討しているならば、職種・業界選びが非常に重要です。

人員の流動性が高い職種や、人材不足となっている職種であれば比較的転職に成功しやすいでしょう。

特に未経験で挑戦するのにおすすめの職種は以下の通りです。

マーケティング・企画

マーケティング・企画職は、企業が新しく販売や提供を検討している商品・サービスをどのように売り出していくかを考え、実行するのが主な業務となります。

また、既存の商品やサービスの売上アップや売上改善させるための改善点を提案するのも大事な業務のひとつです。

近年ではインターネットを用いたWebマーケティングが主流となっています。

これまでのようにテレビやラジオを用いた宣伝であれば、不特定多数の人が視聴してくれましたが、Webマーケティングは視聴してくれた人にインパクトを残し、拡散してもらえるかが重要視されます。

したがって、マーケティングに関する専門知識が重要なのはもちろんのこと、データの分析能力も必要です。

提案したマーケティングが優れた実績を残すことができるならば、どのような企業でも活躍できるようになるうえ、将来的には企業を立ち上げたり、フリーランスとして活躍することも夢ではありません。

コンサルティング

コンサルティング業は、企業や貴人事業主を顧客としている業種です。

これまで経営方針などを確認して問題点や改善点を見出し、依頼された企業や個人事業主に対して課題の提言をしたり、問題を改善するための計画を提案したりします。

また、企業が顧客に対しての信頼を得るために新たな資格を取得する際にもコンサルティングを依頼することが多いです。

資格取得に際しては、企業の現状を把握し、取得するために改善しなければならない部分や必要な書類の作成に関するアドバイスをおこないます。

コンサルティング業をすることそのものに特に資格は必要ありませんが、実績がなければコンサルティングとして転職することは難しいでしょう

一方で確かな実績を残すことができれば、どんな企業でも活躍できる業種でもあります。

エンジニア

エンジニアはプログラムを組んでソフトを作成したり、ソフトを動かすためのシステムを構築したりといった、コンピューターやIT関連の業務をおこなう職種です。

企業のIT化はこれからますます進行していくことは確実ですが、その一方でエンジニアの人材不足は深刻さを増しています

プログラミングなど、専門的な知識が必要ではあるものの、基本的な知識さえ身につければ未経験でもかなり転職に成功しやすい業種です。

何よりエンジニア向けの仕事はこれからどんどん増えていく一方なので、一度就職して実績を残せば、働き口を見つけるのに苦労することはありません。

他の人が使えないようなソフトが使えるなど、専門的な知識を身につければ年収1,000万円以上も十分実現可能です。

介護・福祉

これからの日本は少子高齢化が今以上に進行していくことは避けられません。それと同時に支援が必要だったり、介護が必要だったりする高齢者も確実に増えていくことでしょう。

介護・福祉業界は現時点でも人材不足ですが、今後はさらなる人手不足に直面します。とにかく未経験の職種に転職したいと考えているならば、介護・福祉職は最適な職種といえます。

就業者の平均年齢が高い介護職では30代でも若手とみなされるため、非常に重宝されることでしょう。

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30代からの転職を成功させるためのポイント

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30代の転職を成功させるためには、転職活動をする前の下準備が重要になります。

30代からの転職を成功させるためにやっておくべきことについて、4つに絞って紹介します。

キャリア・スキルの棚卸

転職活動を進めるためには、まずは自分のこれまでの職務経歴を整理して、キャリアやスキルの棚卸を始めましょう。

未経験でも転職に成功しやすい業種はあるものの、基本的に30代の転職は即戦力として活躍してもらえるかが転職活動の成否を大きく左右します。

即戦力として採用されるためには、自分の実績を具体的に(できれば数字で)アピールしなければなりません。

キャリアやスキルの棚卸をするのは、自分自身を宣伝するためです。

転職・入社後のキャリアプラン・キャリアビジョンを立てる

自分のキャリアやスキルの棚卸が終わったら、転職してからどのようなキャリアを積み上げていくのかをあらかじめ決めておきます

30代からの転職となると、それ以降はそう何度も転職できるわけではありません。

転職先に関しては、以下の2つのビジョンのどちらを選ぶかで決めると良いでしょう。

  • 転職先で基本的に定年まで働き続ける
  • 転職先でスキルを身につけて別企業に転職、あるいは独立・フリーランスを目指す

転職先で定年まで働き続けたいならば、福利厚生など待遇面が優れている企業が適しているでしょう。

転職先の企業でスキルなどを身につけて、さらに別の道を進むつもりならば、今まで経験していない職務に携われる企業に転職すべきです。

とはいえ、全く無関係の職種だと無意味なので、別業種でもこれまでのスキルや実績が活かせるところにしましょう。

転職の軸を明確にしておく

大まかなキャリアプランやキャリアビジョンが決まったら、転職の軸を明確にしていきます。

収入・勤務地・福利厚生など、転職するにあたって絶対に妥協できない部分を決めておくようにしましょう。

収入に関しては、転職先ではゼロからのスタートになるため、いきなり今と同じ水準の収入は難しいですが、数年後は今の収入を超えるような企業を選ぶのが望ましいです。

転職の軸を決めたら、基本的にその部分だけは変えないようにしましょう。転職の軸から外れた企業に転職してしまうと、後悔する可能性が高いです。

転職サイト・エージェントを活用する

30代の転職を成功させるためには、転職サイトや転職エージェントをどれだけ活用できるかもとても重要になります。転職サイトと転職エージェントは同じものと認識している人も多いですが、両者は大きく異なります。

転職サイトは求人情報の掲載をメインにしており、転職活動をは自主的に行わなければなりません。

一方で転職エージェントはエージェント側が登録者に適した企業を紹介してくれるので、登録者は自発的に転職活動をする必要はありません

その代わり登録後にヒアリングが必要ですし、以降も必要に応じてエージェントと打ち合わせをする必要があります。

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30代の転職におすすめな転職サイト

20代で活用すべき転職サイトと、30代で活用すべき転職サイトは大きく異なります。

企業側は30代の転職者に即戦力を求めているのが現状なので、30代では同業種でさらなる収入アップを目指せそうな転職サイトを利用するほうがよいでしょう。

数多く存在する転職サイトのうち、30代の転職に適した特徴をもっている転職サイトを4つ紹介します。

ビズリーチ

ビズリーチ

公開求人数 約133,851件
非公開求人数 非公開
対応地域 全国・海外
エージェントの特徴 ハイクラス・スカウト型

※2024年9月12日時点

ビズリーチは即戦力者の転職に特化している転職サイトです。

更に一般職の求人はほとんど無く、経営幹部・管理職・専門職など、部署でのリーダーやリーダー候補になるような人材を求めており、ハイクラス型の転職サイトといえるでしょう。

ビズリーチに登録されるには、審査部門の審査を通過しなければならず、意欲・スキル共に高い人でなければ登録することすら難しい代わりに、転職できれば収入アップが期待できます。

また、転職エージェントは基本無料ですが、ビズリーチでは有料プランを設けていて、よりハイクラスの企業に転職したいと考えている人たちが利用しています。

また、ビズリーチはエージェントを介してではなく、企業側が直接登録者と交渉できるため、採用まで非常にスピーディーであることも大きな特徴です。

ビズリーチの非公開求人数については、公式サイトで公表していないため、非公開としました。

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リクルートエージェント

リクルートエージェント

公開求人数 467,552件
非公開求人数 389,173件
対応地域 全国・海外
エージェントの特徴 総合型

※2024年9月12日時点

リクルートエージェントは総求人数が約36万件と、業界最多クラスの求人を抱えているのが大きな特徴で、その豊富な求人数から非常に多くの転職希望者が利用しています。

実績も確かで、毎年約5万人がリクルートエージェントを利用しての転職に成功しています。

総合型の転職エージェントなので、キャリアアップや同業種への転職だけではなく、未経験の業種への転職にも対応可能なサイトです。

また、30代だけではなく40代・50代向けの求人情報も掲載しており、30代後半の人でも豊富な求人から自分に適した企業を選べます

求人数が多いことから東京や大阪など都市圏だけではなく地方からの求人も数多くあるため、地方在住の人やUターン・Iターンなど都会から地方への転職を考えている人にもおすすめの転職サイトです。

\転職成功させるなら!/

type転職エージェントハイクラス

type転職エージェント

公開求人数 12,486件
非公開求人数 19,835件
対応地域 全国(関東圏が中心)・海外
エージェントの特徴 IT・営業特化型ハイクラス転職

※2024年9月12日時点

type転職エージェントハイクラスは、エージェントのなかでも特にハイクラス転職に特化した転職エージェントです。

大手企業のリーダー候補や、スタートアップ企業の役員ポジションなど、将来的にその企業の先頭に立って活躍するであろう人材を求めている企業が登録しています。

課長・マネージャークラス、部長・役員クラスなど向けの転職が大部分であり、未経験業種への転職には不向きです。

扱っている業種も、IT関連企業や外資系営業職と限定的なので、どちらかといえば自分がこれまで培ってきた経験を別の会社で活用したいと考えている人に適した転職エージェントといえるでしょう。

\求人数も多くキャリアアップが望める!/

まとめ

30代の転職はこれまで非常に難しいと言われてきましたが、転職が珍しくなくなってきたことや終身雇用の崩壊、少子高齢化などによって転職市場は大きく変化しました。

30代でも積極的に採用する企業が増えており、今後はますます30代にとって転職しやすい環境になっていくことでしょう。

とはいえ、企業が30代に求めているのは基本的に即戦力です。

転職活動を成功させるためには、自分の実績をいかにアピールできるかが重要となります。

未経験の職種に転職を検討するならば、ポータブルスキルを活かせる企業や、人材不足の職種を狙うようにしましょう。