人と関わらない仕事15選!1人でできる仕事がしたい人にもおすすめ

2025.03.19

世の中にはたくさんの仕事がありますが、業務上、人との関わりを避けられない仕事は多いです。

職場での人付き合いや接客などで精神的にストレスを感じた際に、「もう人と関わらないで1人でできる仕事に転職したい」「お客さんからの問い合わせやクレームに対応するのに疲れたから一人で仕事したい」「新卒だけど一人でのんびりできる仕事に就きたい」と考えることもあるでしょう。

ネットの普及やIT化の影響を受けて、人との関わりが少ない仕事や在宅1人でできる仕事もずいぶんと増えています。一方で、人との関わりがないからこそ知られていない仕事・職種もあるようです。

そこでこの記事では、人と関わらない仕事や在宅でもできる仕事について紹介していきます。

正社員の専門職、高学歴でなくても就ける仕事、なかには時間や場所に縛られずマイペースにできるフリーランスの仕事もあります。その種類は多岐に渡っているので、自分に合う仕事があるかどうかぜひチェックしてみましょう。

合わせて、人と関わらない仕事をするメリット・デメリット、人と関わらない仕事に向いている人の特徴、人と関わらない仕事の探し方についてもお伝えするので、仕事探しをする際の参考にしてみてください。

目次

人との関わりが少ない仕事や在宅でできる仕事が増えている理由


人とまったく関わりを持たずにする仕事はほとんどないかもしれませんが、人との関わりが少ない仕事や在宅で1人でコツコツできる仕事は、近年増加傾向にあるようです。

まずは、人との関わりが少ない仕事、在宅の仕事が増えている理由として考えられる背景を見ていきましょう。

IT化によりオンラインでできる仕事が増えたため

まずあげられるのが、IT化の拡大によってオンラインで完結する仕事が増えたことです。

これまでの働き方としては、正社員なら毎日会社に出勤して仕事をするのが一般的でした。

しかし、IT化が進んだ現在は、パソコンとネット環境があればできる仕事が増えています。

データ入力、ライティング、プログラミングなど、パソコン一台でできる仕事なら自宅にいながらでも作業が進められるので、毎日出社する必要はありません。

また、業務のIT化も進んでいます。

例えば、以前は報告書を提出する際、作成した書類をプリントアウトして上司に手渡ししていました。一方、現在は書類を作成したらプリントアウトせず、そのままオンラインで提出する会社が増えています。

オンラインでのやりとりで済めば、直接顔を合わせてコミュニケーションを取る場面は必然的に減っていくでしょう。

インターネットの普及によって仕事の種類が増えたため

インターネットの普及によって、パソコン一台でできる仕事やWeb上で作業が完結する職種が増えたことも、理由のひとつです。

具体的な仕事としては、以下のような職種があげられます。

  • プログラマー
  • Webライター
  • Webデザイナー
  • アフィリエイター
  • 動画制作

このような自分の経験や知識を活かす仕事は、クラウドソーシングサイトで案件を受注できるものが多く企業に属さずフリーランスとして働くことも可能です。

また、副業や兼業を認める企業も増えていることから、Wワークのひとつとして選択する方もいます。

クライアントとのやりとりは必要ですが、仕事受けたらあとは基本的にひとりで作業するので、人との関わりは多くありません。

働き方改革によって柔軟な働き方が奨められているため

社会の多様化に合わせて政府が柔軟な働き方を推奨していることも、人との関わりが少ない仕事、時間や場所を選ばずにできる仕事が増えている理由でしょう。

従業員のニーズに合わせた働き方を実現するため、テレワークやフレックスタイム制度を採り入れる企業が増えています。

特にテレワークについては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、人との接触を減らすために採用している企業は多いです。

テレワークの定義
テレワークとは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと。Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語です。要するに本拠地のオフィスから離れた場所で、ICTを使って仕事をすることです。

引用元:テレワーク総合ポータルサイト「テレワークとは」

実際に、総務省の「令和5年通信利用動向調査」によると、テレワークを「導入している」企業の割合は2019年には20.1%でしたが、2023年には49.9%と倍以上に増えていることがわかっています。

このデータから、テレワークという働き方は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための一時的な取り組みではなく、すでに一般的な働き方のひとつとして定着しつつあると言えるでしょう。

【社内の人と関わらない】人と関わらないおすすめの仕事6選


人と関わらない仕事は、大きく3種類に分類できます。

  • 会社に属してはいるものの職場の人との関わらない仕事
  • 社内の人とは接しても顧客やお客さんと関わらない仕事
  • 在宅で1人でできる仕事

ここからは、上記の種類ごとに人と関わらない仕事・職種をいくつかピックアップして紹介していきます。

一口に「人と関わらない」と言っても誰と関わらないかは仕事によって異なるので、自分の希望と照らし合わせながら気になる仕事・職種があるかどうか確認してみてください。

社内の人と関わらない仕事1:検針員

検針員は、各家庭の電気、ガス、水道の使用量を調べて顧客に伝える仕事です。

具体的には担当地域の顧客を一軒一軒訪れ、電気、ガス、水道のメーターの数字の読み取りと情報端末への入力を行い、郵便ポストに使用料のお知らせを投函します。

徒歩、自転車、原付バイク、マイカー、公共交通機関など地域によって異なりますが、1日あたり100~300件程度巡回します。

こうした検針作業が主な仕事で、住民に対して使用料の説明をしたり利用状況を確認したりといった対応は必要ありません。

作業中に顔を合わせても挨拶程度のコミュニケーションで済むので、かなり人との関わりが少ない部類の仕事と言えます。

検針員の仕事は身近な生活インフラを支える仕事で公共性が高いです。そのため、「人の役に立っている」「地域の住民の生活を支えている」といったやりがいを感じる方もいるでしょう。

注意点としては、基本的に外回りで季節や天候の影響を受けやすいという点です。

夏も冬も毎日外に出て巡回しなければならないので、ある程度の体力や根気強さが求められます。

検針員は、正社員からアルバイトまでさまざまな働き方ができますが、あるバイトの場合は歩合給を取り入れているところも多いです。

求人による給与の差が大きい傾向にあるので、転職活動の際には給与形態についてしっかり確認しましょう。
仕事の特徴 ・住宅やビルを一軒一軒巡回し検針作業を行う
・基本的に外回りである程度の体力が要る
必要なスキル ・体力
・「普通免許」が必須の求人もある
平均年収(正社員の場合) 416.7万円

社内の人と関わらない仕事2:ビルメンテナンス

ビルメンテナンスは「ビルメン」とも呼ばれ、建物の設備管理や保守点検を行う仕事です。

オフィスビルや商業ビルといったビル以外にも病院や学校、商業施設、ホテル、工場などの建物を担当することもあります。

ビルメンテナンスの主な仕事は、設備の保守や管理業務、清掃業務、トラブル対応などでお客さんと接する機会はほとんどありません。

慣れれば単独で作業にあたることも多いので、社内のコミュニケーションも比較的少ないでしょう。人間関係に煩わされることなく一人で黙々とできる仕事をしたい方におすすめです。

何もなければひとりでのルーティンワークが多いですが、トラブルが発生すれば緊急対応が必要になります。対応が遅れればそれだけ施設の利用者に影響を及ぼしてしまうので、責任感を持ってスピーディーに対処しなくてはなりません。

求人は「未経験者歓迎」「学歴・職歴不問」としているものも少なくなく、特別な経験やスキルがなくてもビルメンテナンスを目指せますが、長期的に働きたいのであれば「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格の取得がおすすめです。

【ビルメン4点セット】

  • 第二種電気工事士
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 危険物取扱者乙種第4類
  • 二級ボイラー技士

資格取得によって資格手当が支給されたり賞与に反映されたりと、収入アップが狙える可能性も十分にあります。

企業によっては資格取得の支援制度を設けているところもあるので、あらかじめ求人情報で確認しておくと良いでしょう。
仕事の特徴 ・主な仕事は建物の設備管理や保守点検
・慣れれば単独で作業にあたる場合が多い
・未経験者でも応募可能な正社員求人もある
必要なスキル ・体力
・トラブルに迅速に対応するスキル
平均年収(正社員の場合) 442.1万円

社内の人と関わらない仕事3:施設警備員

ショッピングセンターで車の誘導をしたり、イベント会場の見回りを行ったりと、一口に警備員といってもその種類はさまざまですが、なかでも人と関わらない仕事としておすすめなのは施設警備の仕事です。

施設警備員は、オフィスビル、学校、公共施設などで「入退管理」「巡回」「受付」「「案内」「監視」といった業務を行います。

施設内の関係者と話すことはあっても、お客さんと話す機会はほとんどありません。

問題が起きなければ基本的にはルーティンワークで、担当場所の警備はひとりで行うことも多いです。警備の際にペアを組むケースもありますが、必要最低限の会話で済むので、職場での人付き合いが苦手な方でも比較的負担なく仕事に取り組めるでしょう。

ただし、トラブル発生時には警備員として問題解決のために動くことはもちろん、問題発生の経緯のヒアリングや対応・状況の説明などを行わなくてはなりません。

普段は人との関わりが少ない仕事ではありますが、トラブルが起きた際にはある程度のコミュニケーションスキルや論理的に説明する能力が必要になることは覚えておいたほうが良いでしょう。

警備員の求人は正社員からあるバイトまで幅広くありますが、シフト制で日勤帯だけでなく夜勤帯の勤務が発生する職場もあります。

求人を見る際には、実働時間やシフト例をしっかり確認して、疑問を解消したうえで応募するようにしましょう。

仕事の特徴 単独での警備やルーティンワークが多い
・トラブル発生時にはヒアリングや報告などの対応が必要になる
必要なスキル ・体力
・トラブル発生時の対応力
平均年収(正社員の場合) 376.1万円

社内の人と関わらない仕事4:ピッキング作業員

倉庫や物流センターでのピッキング作業も、人とあまり関わらない仕事のひとつです。

ピッキング作業員は、注文書やリストをもとに倉庫や物流センター内にある商品在庫のなかから指定された品物を集めます。

他の従業員と連携する機会は少なく、話す場合もリーダーに指示を仰いだり質問や確認を行ったりと、最低限のコミュニケーションで済みます。

一人で黙々とできる仕事なので、人との関わりを極力避けたい方でもストレスなく取り組めるでしょう。

ただし、職場によってはチームを組んで作業を行うこともあり、その場合は従業員とのコミュニケーションが必要になってきます。

人と関わらない仕事としてピッキング作業員を希望するのであれば、求人情報をしっかりチェックしてどのような作業を行うのか確認しておきましょう。

ピッキング作業員は高度なスキルが不要で未経験でも働けるので、アルバイトの求人が多い傾向にあります。

正社員として募集している求人もゼロではありませんが、その場合、在庫管理や現場管理、フォークリフト作業といった作業も任される可能性があります。

正社員就業を希望するのであれば、フォークリフトの資格を取得しておくと応募できる求人の幅が広がるでしょう。

仕事の特徴 ・リストや注文書にある品物を倉庫内からピックアップする
・基本的に立ち仕事で取り扱う商品によっては重労働になる場合がある
必要なスキル ・正確さ
・スピード
・体力
平均年収(正社員の場合) 340.1万円

社内の人と関わらない仕事5:トラック運転手

トラック運転手は、トラックを運転して「配送」「宅配」「引っ越し」といった業務を行う仕事です。

【トラック運転手の種類】

  • 大型トラック運転手…荷物を運搬する依頼を受けて指定の荷下ろし場所まで配送する
  • 中型トラック運転手…集配所や荷下ろし場所まで荷物を運搬する
  • 小型トラック運転手…大型・中型トラックで配送された荷物を各エリアの集配所へ分けて配送する
  • 軽貨物配送運転手…配送依頼に応じて荷物や封筒を配送する、または依頼に応じて荷物を引き取りに行く
  • 宅配ドライバー…勤務する運送会社や荷物の集配所から個人宅やオフィスなど指定された場所に配送する
  • トレーラー(牽引)ドライバー…重量がある大量の荷物の運搬を長距離で行う

上記のように、トラック運転手と一口に言ってもその種類は多岐に渡っていて、車両の積載量、必要な免許・資格、荷物の種類、業務内容が異なります。

なかでもひとり時間が多いのが、大型トラック運転手やトレーラードライバーといった長距離のトラック運転手です。

荷物の積み下ろしの際に多少のコミュニケーションは必要ですが、業務時間のほとんどはひとりで過ごせます。ひとりでトラックを運転する時間が多い職種なので、人間関係の悩みを抱える可能性は低いと言えるでしょう。

一方で、荷積みや荷下ろし、長時間の運転、夜間の業務など肉体的な負担が大きい仕事でもあります。

また、安全運転や安全な荷捌きが必要で、かつ荷物を指定の時間内に届けなければなりません。

体力がないと長く続けるのは難しく、スケジュール管理能力も欠かせない厳しい仕事であることも理解しておきましょう。
仕事の特徴 ・ひとり時間が多く人との関わりが少ない
・肉体的な負担が大きい
・転職先の業界や事業内容によって荷物の種類や必要なスキルが異なる
必要なスキル ・スケジュール管理能力
・車両の運転経験
・普通自動車第一種運転免許
・中型・大型自動車第種運転免許
平均年収(正社員の場合) 485.3万円

社内の人と関わらない仕事6:清掃員

清掃員は担当エリアの清掃を決められた時間内に行う仕事です。

清掃場所はオフィスビル、商業施設、ホテル、病院、顧客の自宅などで勤務先によって変わります。

基本的には担当エリアをひとりで清掃するケースが多く、お客さんと顔を合わせても挨拶程度で済むので、あまり人と関わらない仕事やひとりで働ける仕事がしたい方におすすめです。

しかし、清掃員は「きつい」「やめとけ」と言われることもあります。

まず、清掃員は汚いものや不潔な場所でもきれいに清掃しなくてはなりません。

清掃道具が重い場合もあるので、体力的な消耗も激しいでしょう。

また、仕事として清掃を行う以上、限られた時間内に決められた清掃作業を完了させる必要もあります。

作業場所が広かったり頑固な汚れがあったりと、状況によっては時間に追われることも多く、一人でのんびりできる仕事でないということは理解しておいたほうが良いでしょう。

清掃員の求人としてはアルバイトやパートの求人が多いですが、なかには正社員求人もあります。

入社後の研修制度や資格取得支援制度を設けている企業を選べば、働きながらスキルも身に付けられるでしょう。
仕事の特徴 ・ひとりで黙々と清掃作業に取り組める
・勤務先によって清掃場所や清掃方法が異なる
・未経験からでも働ける
必要なスキル ・体力
・時間管理能力
平均年収(正社員の場合) 356万円

【顧客・お客さんと関わらない】人と関わらないおすすめの仕事4選


続いて、社内での人間関係はある程度あっても、顧客やお客さんとの関わりがない、または少ない仕事について紹介していきます。

顧客と関わらない仕事1:経理事務

経理事務は、企業活動に関わるお金を全般的に管理する仕事です。

事務職のなかでも「営業事務」「受付事務」といった職種は、社外の顧客やお客さんとのやりとりが生じやすいですが、経理事務の場合、コミュニケーションを取る相手は社内の従業員である場合が多いです。

このことから、経理事務は社外の人との関わりが比較的少ない事務職と言えるでしょう。

経理事務の基本的な仕事は、現金出納、伝票の仕分け・処理、帳簿の作成、経費の精算など。具体的な業務内容は企業規模によっても異なりますが、大きく分けて「日次業務」「月次業務」「年次業務」の3つに分類されます。

  • 日次業務…入出金管理、預金残高の確認、簿記の記録、経費精算、伝票の発行など
  • 月次業務…取引先への請求書作成、給与や社会保険料の計算や支払い、未収金の回収など
  • 年次業務…年末調整、決算報告、税務申告、有価証券報告書の作成など

このように経理面から企業の組織運営に携われる経理事務は、会社の経営に貢献できているという実感が得やすいです。

また、企業活動において欠かせない経理事務はニーズが高いので、経理事務の経験を積むことで、キャリアパスもぐっと広がるでしょう。

一方で、企業にとって重要なお金という専門分野を扱うため、実務経験や保有資格に関して応募条件を設けている求人も少なくありません。

未経験から経理事務を目指すのであれば、経理に関する知識・スキルのアピールにつながる「日商簿記検定」「給与計算実務能力検定」「経理・財務スキル検定(FASS検定)」「経理事務パスポート検定(PASS)」といった資格の取得がおすすめです。

仕事の特徴 ・企業活動に関わるお金を管理する
・企業からのニーズが高く経理経験があるとキャリアパスが広がりやすい
・実務経験や保有資格の条件を設けている求人が多い
必要なスキル ・基本的なパソコンスキル
・タスク管理能力
・正確性
平均年収(正社員の場合) 484.6万円

顧客と関わらない仕事2:一般事務

一般事務は会社のなかで事務的な業務を担う職種で、パソコンを使った業務が多いことから「OA (Office Automation)事務」と呼ばれることもあります。

ある程度の仕事を覚えてしまえば基本的にはルーティン業務で、以下のようなデスクワークが中心です。

【一般事務の仕事内容】

  • 書類の作成・ファイリング
  • データ入力
  • 郵便物の発送・仕分け
  • 消耗品の発注や在庫の管理
  • 電話の取り次ぎ
  • メールの応対
  • 来客の応対

オフィス全体の円滑な運営を助ける役割を担っているので、他の社員が気持ち良く働けるよう気配りをしたり、わからないことがあれば気軽に質問できる雰囲気を作ったりと、高いコミュニケーションスキルが求められます。

電話の取り次ぎや来客の案内など、社外の人との関わりは限定的であるケースがほとんどなので、他職種に比べて職場以外の人との関わりは少ない職種と言えるでしょう。

ただし、一般事務の業務範囲は会社によって大きく異なり、会社によっては事務の仕事と「受付」「接客」といった業務を兼任させるところもあります。

なかには、クライアントからの問い合わせやお客さんからのクレームに一般事務が対応しなければならない場合もあるので注意が必要です。

一般事務の仕事において人との関わりの程度は職場によって差があるので、一般事務への転職を希望する際には、具体的な業務内容や業務範囲をしっかり確認したうえで応募するようにしましょう。
仕事の特徴 ・会社の円滑な運営のための事務的なサポートを行う
・職場によって業務範囲が大きく異なる
必要なスキル ・基本的なパソコンスキル
・コミュニケーションスキル
平均年収(正社員の場合) 510.9万円

顧客と関わらない仕事3:社内SE

IT専門職のひとつである社内SEは、社内の情報システムの開発、運用、管理を行う職種です。

社内SEの主な仕事は自社内のシステム運用や保守です。

経営サイドと直接やりとりをしてシステム構築を行うこともあれば、社内の従業員の幅広いIT関連の依頼に応えることもあり、基本的な依頼主は社内の人間です。

物理的・精神的に近しい距離でITに関する知識やスキルを活かして幅広く役立てることにやりがいや充実感を得る方も少なくないでしょう。

しかし、会社によっては社内SEがシステム開発を行わず外注するケースもあります。

その場合、社内SEはスケジュールやコストの調整を行ったり、発注後の進捗を確認したりと、社外のシステム担当者と関わることになります。

できるだけ社外との関わりを持ちたくないのであれば、あらかじめ具体的な業務内容について入社前にしっかり確認しておくと良いでしょう。

社内SEに必須の資格はありませんが、IT専門職であることから社内SEの求人にはある程度の実務経験を応募条件として設けている案件が多いです。

未経験で社内SEを目指すのであれば、ITエンジニア向けの資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 応用情報技術者試験(AP)
  • ITパスポート試験(iパス)
  • 情報処理安全確保支援士(RISS)

ITに関する知識やスキルを身に付けてから転職活動に臨めば、応募できる求人の幅が広がります。

仕事の特徴 ・社内のシステム運用や保守を行う
・システム開発を外注する場合は社外とのやりとりが発生する
必要なスキル ・臨機応変に対応する能力
・情報システムに関する専門的な知識やスキル
・マネジメントスキル
平均年収(正社員の場合) 497万円

顧客と関わらない仕事4:産業カウンセラー

産業カウンセラーは、企業で働く従業員の心の健康をサポートする仕事です。

例えば、臨床心理士は心の悩みを抱えるすべての人が相談対象で、医療機関や教育機関、福祉施設などさまざまな就労場所がありますが、産業カウンセラーが活躍する現場は主に民間企業です。

産業カウンセラーは、人間関係、キャリア、メンタルヘルスなど、従業員が抱える悩みやストレスについてじっくりと耳を傾け、一緒に解決策を考えていくのが主な仕事です。

また、職場環境の改善や提案も行います。そのために企業内の他の専門職や労働組合、人事部、医療スタッフなどと連携することもありますが、基本的には会社内の人とのやりとりがメインとなるので、外部の人と関わる機会は少ないと言えるでしょう。

ただし、産業カウンセラーを名乗るには、「産業カウンセラー」の資格を取得しなくてはなりません。

「一般社団法人日本産業カウンセラー協会」が提供する資格取得講座に参加することで、基礎的な知識やスキルを学ぶことが可能です。

加えて、産業カウンセラーとして働くには、心理学、メンタルヘルス、雇用問題、労働基準法などの専門知識を身に付ける必要もあります。

もちろん、従業員ひとりひとりの相談を受ける以上、高いコミュニケーションスキル、傾向力、問題解決能力も欠かせません。
仕事の特徴 ・従業員へカウンセリングを行い心の健康をサポートする
・職場環境の整備に際しては企業内での連携が必要になる
・産業カウンセラーを名乗るには資格取得が必須
必要なスキル ・産業カウンセラーの資格
・メンタルヘルスや雇用問題に関する知識
・高いコミュニケーションスキルや問題解決能力
平均年収(正社員の場合) 459.3万円

【在宅で1人でできる】人と関わらないおすすめの仕事5選


ネット環境があればできる仕事やチャットツールなどの連絡手段が増えた現在では、在宅で働いている方も多いです。

そこでここからは、人との関わりが少ない仕事のなかでも在宅1人でできる仕事・職種について紹介します。

在宅の仕事は、限られた相手とある程度のコンタクトやコミュニケーションさえ取れれば業務が遂行できるケースが多いので、一人で黙々と作業したい方や社内外問わず人付き合いを少なくしたい方におすすめです。

在宅でできて人と関わらない仕事1:プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を用いて社内のシステム、ショッピングサイト、アプリケーションなどのITシステムやソフトウェアを作る仕事です。

プロジェクトごとにチームを組んで業務を進めるケースが多いですが、プログラミング作業はひとりでの作業になるので、やりとりやコミュニケーションは比較的少ない傾向にあります。

必要に応じて会議や進捗確認が行われますが、チャットツールやオンライン会議で対応可能なことから、リモートワークを採用している会社も少なくありません。

求人を探す際には、「在宅勤務」「リモートワーク」「テレワーク」といったキーワードで求人検索をしてみましょう。

ただし、会社や職場によって基本的に出社なのか、在宅なのかは異なります。

転職活動では、エンジニアの具体的な働き方やリモートワークを行っているエンジニアの割合についても質問して、希望の働き方ができるかどうか確認しておきましょう。

プログラマーとして、フリーランスでの独立も可能です。

案件の受注からトラブルの対応・解決まですべて自分自身で行わなければならないので高いスキルが必要ですが、急速なIT化に伴って高いニーズがあるので、スキルを磨くことで高収入も目指せるでしょう。
仕事の特徴 ・プログラミング作業は単独で行うので人との関わりは比較的少ない
・スキルを身に付けることでフリーランスとしての活躍もできる
必要なスキル ・プログラミング言語の知識、実装能力
・ITシステムに関する基本的なトラブル対応能力
・自己管理能力
平均年収(正社員の場合) 557.6万円

在宅でできて人と関わらない仕事2:Webライター

Webライターは、Webサイトに掲載する記事を執筆する仕事です。

企業に属して働く方法とフリーランスとして働く方法の2通りがありますが、よりフレキシブルな働き方をしたいならフリーランスでの活動がおすすめです。

指定された期限に間に合わせるのは鉄則ですが、それさえ守ればいつでもどこでも自由に執筆作業ができます。

フリーランスの場合、案件の受注や納品、疑問点の問い合わせなど、クライアントとのやりとりはありますが、記事を作成する際はひとりで黙々と作業に取り組みます。

企業に属していれば周囲とのコミュニケーションも発生しがちですが、在宅のWebライターなら人との関わりはかなり少ないと言えるでしょう。

また、Webライターとしてフリーランスで活動するのに特別な資格は要りません。

文章を書く仕事なので、基本的な日本語が使えなくてはなりませんが、自分の得意分野を活かす案件を受注すれば比較的楽に執筆ができるはずです。

高収入を狙うなら、医療や美容といった特定分野の知識、SEOライティングなどの専門知識を身に付けると良いでしょう。

専門性を磨くことでより高単価の案件が受注しやすくなります。

仕事の特徴 ・特別な資格やスキルがなくても未経験からフリーランスで働ける
・フリーランスの場合、時間や場所に縛られることなく自由に働ける
・専門性を身に付けることで高単価の案件が受注しやすくなる
必要なスキル ・基本的な日本語や文章作成能力
・正確な情報を収集するスキル
・スケジュール管理能力
・得意分野やSEOライティングに関する知識
平均年収(正社員の場合) 446万円

在宅でできて人と関わらない仕事3:データ入力

データ入力は、主にパソコンへ文字や数字などのデータを入力していく仕事です。

打ち込む内容や入力するフォーマットは職場や案件によって異なりますが、自分で考えることはあまりなく、基本的にはマニュアルや指示に則って作業を進めていきます。

誰かとコミュニケーションをとったりチームで取り組んだりといったことはありませんが、入力作業には集中力や正確性、スピード感が求められます。

データ入力の仕事は、クラウドソーシングサイトを介して受注することもできるので、フリーランスとして在宅で働くことも可能です。

ただし、シンプルな作業な分、単価は低めの傾向にあるので、フリーランスになって稼ぎたい方にとっては収入面で物足りなさを感じる可能性があるでしょう。

また、企業に属して働くとしても、求人の多くは派遣社員、アルバイト、パートといった雇用形態の募集が多く、正社員の場合はデータ入力だけでなく他の業務を兼任するケースがほとんどです。

このようにデータ入力だけでがっつり稼ぐのは難しいですが、正社員でなくても一人で黙々とできる仕事がしたい方、在宅ですきま時間を利用して収入を得たい方によっては、おすすめの仕事と言えるでしょう。
仕事の特徴 ・マニュアルや指示に沿ってデータを入力する
・フリーランスとしても働けるが単価は低めの傾向にある
・求人としては非正規雇用の募集が多い
必要なスキル ・WordやExcelを含めた基本的なパソコンスキル
・タイピングの速さや正確性
平均年収(正社員の場合) 341.9万円

在宅でできて人と関わらない仕事4:翻訳

翻訳は、外国語で表された文章を日本語に訳す、または日本語を外国語に訳すといった仕事です。

一般企業や翻訳会社へ所属したりフリーランスとして働いたりと、翻訳家としての働き方はさまざまです。

翻訳する対象としては、以下のようなものがあげられます。

  • 書籍
  • マニュアル
  • Webサイト
  • ビジネス文章
  • 映画・ドラマ・動画
  • メール

通訳とは違って人と話す必要はほとんどなく、翻訳作業は一人で集中して取り組むので、人と関わらない仕事に就きたい方にはぴったりでしょう。

そうは言っても、翻訳を仕事にするには高いレベルの語学力が必須になります。

外国語の理解力はもちろん、読み手に意図を正確に伝えられる表現力、その言語が使われる文化への深い理解など、幅広い知識も必要です。

また、常に新たな表現を吸収してスキルを磨き続けるという向上心も、翻訳家には欠かせません。

フリーランスの翻訳家を目指すのであれば、資格の取得がおすすめです。

TOEICや「一般社団法人日本翻訳協会」の資格を取得するなど、外国語能力を証明できるものがあると仕事を獲得しやすいでしょう。

仕事の特徴 ・得意とする語学がある方におすすめ
・スキル次第ではフリーランスとして活動できる
必要なスキル ・高いレベルの語学力やその言語を使う文化への深い理解
・常に表現力を磨き続ける向上心
平均年収(正社員の場合) 571.7万円

在宅でできて人と関わらない仕事5:Youtuber

Youtuberはその名の通り、「Youtube」に動画を投稿する仕事です。

企画、撮影、編集といった一連の作業を自分ひとりで行わなければなりませんが、一人で仕事したい方にとっては人と関わる必要がないことや自由度が高いことは大きな魅力と言えるでしょう。

ただし、Youtuberとして収入を得るのは簡単ではありません。

Youtuberの収入は主に広告収入によるもので、広告や人気によって金額は変わってきます。収入が得られるようになるまでは時間がかかる場合が多いことはもちろん、努力や工夫を重ねながら継続する忍耐強さも必要になることは覚えておきましょう。

また、他のYoutuberとコラボする、事務所に所属するなど、場合によっては人との関わりが生じる可能性もあります。

登録者数が増えれば、収入がアップしたり企画の幅が広がったりとメリットがある一方で、人と関わる機会や場面も増えやすくなるので注意しましょう。
仕事の特徴 ・企画、撮影、編集など自分ひとりで作業できる
・登録者数が増えることで人との関わりが多くなる可能性がある
必要なスキル ・オリジナリティやセンス
・撮影スキルや動画編集スキル
平均年収(正社員の場合) 449万円

人と関わらない仕事のメリット!人間関係の精神的なストレスが減る


世の中にはたくさんの仕事・職種がありますが、人と関わらない仕事に就くことにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

まずは人と関わらない仕事をするメリットから見ていきましょう。

人と関わらない仕事は人間関係のストレスが少ない

人と関わらない仕事をする大きなメリットは、人間関係のストレスが少なく済むということです。

人と関わる仕事は、円滑に業務を進めるために苦手な人や嫌いな人ともうまくコミュニケーションを取らなくてはなりません。

気が進まなくても周囲と協力しなくてはならなかったり、納得がいかないことがあっても本音を言えなかったりと、職場の人間関係においては不満や悩みを抱えることも多いでしょう。

仕事をするうえで人間関係の良し悪しは重要なポイントで、人間関係の不満や悩みが原因で退職・転職を決意する方は決して少なくありません。

例えば、厚生労働省が発表した「令和4年雇用動向調査結果の概要」では、退職理由として「人間関係」が「労働条件」に次いで多い割合となっています。

【転職入職者が前職を辞めた個人的理由とその割合】

男性 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(9.1%)
職場の人間関係が好ましくなかった(8.3%)
給料等収入が少なかった(7.6%)
女性 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.8%)
職場の人間関係が好ましくなかった(10.4%)
給料等収入が少なかった(6.8%)

※男性・女性ともに「個人的理由」のうち「その他の個人的理由」を除いて紹介しています。

人間関係のトラブルは相手あってのことなので、自分ひとりで解決するのは簡単ではありません。対人トラブルによる精神的なストレスからうつ病になってしまうケースもあります。

一方で、人との関わりが少ない仕事に就けば、限られた人とのコミュニケーションだけで済むので、人間関係で不満や悩みを抱える可能性が低いでしょう。

人間関係のストレスが少ない環境に身をおけば、仕事そのものに集中しやすくなるので、仕事のパフォーマンスも向上するかもしれません。

人と関わらない仕事は自分のペースで仕事を進められる

自分のペースで仕事に取り組めるということも、人と関わらない仕事をするメリットです。

上司、同僚、取引先、お客さんなど、人との関わりが多い仕事は自分だけの都合で仕事を進めることはできません。

急に会議や打ち合わせが入ったり頻繁に連絡がきたりと、他者に介入されて思うように仕事が進まない…なんてことも多いです。

相手の意見や立場を尊重しなくてはならない場面も増えやすく、ときには板挟みになって精神的なストレスを感じることもあるでしょう。

また、チームで行う仕事は、業務を協力し合って進めなくてはなりません。他のメンバーの仕事を手伝ったり、トラブルが起きたら全員で対応したりと、担当業務以外の仕事をしなくてはならない場合もあります。

対して人と関わらない仕事は、他者の影響を受けることなく自分のペースで作業を進められます。

自分一人で完結するフリーランスの仕事や在宅でできる仕事であれば、作業する時間も場所も自由に決められるので、マイペースに働きたい方にとってはストレスの少ない働き方ができるでしょう。

人と関わらない仕事のデメリット!転職で収入が下がる可能性もある


次に、人と関わらない仕事をするデメリットについても見ていきます。退職や転職をしてしまってから後悔しないよう、あらかじめデメリットについても理解しておきましょう。

人と関わらない仕事は収入が低くなる可能性がある

人と関わらない仕事をするデメリットとしてあげられるのが、収入が低い傾向がある点です。

人との関わりが少ない仕事や一人で完結する仕事は、単純作業や業務自体がシンプルであるケースが少なくありません。誰にでもできる仕事で特別な資格や高度なスキルを必要としない分、収入が低くなる可能性があるのです。

特に正社員ではなく、パートやアルバイト、派遣社員として働く場合は長く働いても昇給しにくい傾向があります。

転職で収入アップを目指す方や家族を養っている方は慎重に判断するようにしてください。

人と関わらない仕事、一人でできる仕事で高収入を得たいのであれば専門性を身に付けることをおすすめします。

IT専門職のプログラマーや言語のスペシャリストである翻訳者など、特定の分野に特化した知識やスキルを有していれば報酬の高い案件の受注がしやすくなるので、フリーランスでも高収入を狙えるでしょう。

人と関わらない仕事はキャリアアップやスキルアップがしにくい

キャリアアップやスキルアップがしにくいことも、人と関わらない仕事をするデメリットのひとつです。

仕事で関わる人が多いと、他者との接点が多くなる分、必然的に評価される機会も増えます。

しかし、人との関わりが少ない仕事は一人で黙々と作業を進めるケースが多いので、周囲からの評価も得にくいでしょう。

あまり人と関わらない仕事、一人でできる仕事でキャリアアップやスキルアップを目指すのであれば、以下のように主体的に行動する必要があります。

  • 資格を取得する
  • スキルを身に付ける

前述の通り、人と関わらない仕事としては資格なしでも就ける職種が多いですが、専門性を高めることで将来的なキャリア形成につながります。

また、未経験の転職であっても知識やスキルの証明となる資格を取得しておくと、条件がある求人に応募できたり採用で有利に働いたりと、仕事の選択肢も増えるでしょう。

人と関わらない仕事はトラブル対応もすべて自分でやる必要がある

人と関わらない仕事、一人でできる仕事をしている場合、他に助けてもらえる人がいないので、トラブル対応などもすべて自分で請け負う必要があります。

この点は、チームで仕事をしている場合と大きく異なります。

また、自分が病気やけがをした場合でも、助けてもらうことが難しいです。

何かあった時のために、協力を依頼できるような体制を考えておくことが必要になるでしょう。

こんな人におすすめ!人と関わらない仕事が向いている人の特徴

実は、人と関わらない仕事はどんな人にも向いているというわけではありません。

ここからは、人と関わらない仕事がおすすめの人の特徴を紹介していきます。「自分には合わなかった」「向いていなかった」と後悔しないためにも、自分自身が特徴に当てはまるかどうかぜひ確認してみてください。

人と関わらない仕事が向いている人1:一人で黙々と業務をこなすのが得意な人

人と関わらない仕事は、周囲の人とのコミュニケーションを取る場面が少ないです。そのため、一人で集中して業務をこなすのが得意な方、一人でじっくり作業に向き合って取り組みたい方に向いています。

また、人との関わりが少ない仕事はルーティン化されているケースが多いので、毎日決まった作業を行うのが苦でない方にもおすすめです。

他者から影響を受けにくい環境で仕事に取り組めれば、作業効率もアップするので、自己成長も実感しやすいでしょう。

逆に「チームで協力して仕事をしたい」「同じ作業のくり返しはつまらない」という方の場合、楽しさややりがいが得にくいかもしれません。

人と関わらない仕事が向いている人2:責任を持って仕事に取り組める人

責任感の強い方も、人と関わらない仕事に対する適性があります。

前述の通り、人と関わらない仕事は一人で黙々と進める作業が多いです。ただ、一人でする作業が多いからと言って、周囲に及ぶ影響がないわけではありません。

自分の担当業務に責任を持って取り組める方でなければ、周りに迷惑をかけてしまう恐れがあり、そうした仕事ぶりでは信頼は得られないでしょう。

どんな仕事でも周囲への配慮は欠かせません。人との関わりが少ない仕事でも、自分から見えていない範囲に及ぶ影響を考えて仕事に取り組む必要があります。

「自分が納期を守らなければ次の工程にも遅れが出てしまう」「ミスがあると担当者の手間を増やしてしまうことになる」というように、全体的な仕事の流れや担当外の業務に携わっている人のことまで考えることができれば、人からの信頼度も向上します。

責任を持って仕事に取り組める方ならフリーランスでも仕事を獲得しやすくなるので、キャリアアップやスキルアップにもつながりやすいでしょう。

人と関わらない仕事が向いている人3:タスク・スケジュール管理ができる人

人と関わらない仕事は、自分自身でタスク管理やスケジュール管理ができる方でなければ務まらないでしょう。

くり返しになりますが、人と関わらない仕事は一人で作業する時間が多い傾向にあります。

他社に煩わされる場面が少ない分、他の人の目がなくサボりやすい環境でもあるので、タスク管理やスケジュール管理を徹底できなければ、スムーズに業務を進めることはできません。

「納期に間に合わせるには今日中にこのタスクを終えなければならない」「このペースなら納期に間に合うだけでなくクオリティも上げられる」というように、常にタスクやスケジュールを考えながら仕事ができる方は、一人でできる仕事への適性が高いでしょう。

特にフリーランスの場合は、タスク・スケジュール管理だけでなくお金の管理や体調管理など、全体的な自己管理も必要になってきます。フリーランスとしての独立を目指すのであれば、すべての責任は自分にあることを理解しておきましょう。

人と関わらない仕事・在宅で1人で在宅でできる仕事の探し方

ここからは、人と関わらない仕事、在宅で1人でできる仕事の探し方を紹介します。

自分に合ったやり方で希望の仕事を見つけましょう。

転職サイトを利用して人と関わらない仕事を探す

仕事の探し方として代表的な方法が、「転職サイト」を使って求人を探すというやり方です。

転職サイトには多数の求人情報が掲載されていて、「勤務地」「職種」「業種」「雇用形態」「年収」といった項目から希望の求人を探せます。

おすすめは、求人検索機能が充実している転職サイトです。

「こだわり条件」の項目で「テレワーク」「リモートワーク」といった条件から検索ができれば、人との関わりが少ない仕事や在宅で働ける仕事が見つかりやすいでしょう。

人と関わらない仕事には、「未経験者歓迎」「学歴不問」としている求人も多い傾向にあるので、資格なしの方、中卒や高卒で学歴に自信がない方などは、そうした条件から求人を絞り込むのもおすすめです。

「フリーワード」からの検索が可能なら、「在宅勤務」「単純作業」といったワードから仕事が見つかる可能性もあります。

転職エージェントを利用して人と関わらない仕事を探す

転職エージェントに登録して人と関わらない仕事を見つけるという方法もあります。

転職エージェントでは、転職支援のプロから求人を紹介してもらえます。登録後の面談で転職先への希望条件を伝えると、キャリアアドバイザーが膨大な求人情報のなかから希望にマッチした案件を提案してくれるので、効率良く転職活動が進められるでしょう。

転職エージェントに登録すると、一般には公開していない「非公開求人」の紹介も受けられます。

非公開求人のなかには、サイトに掲載すると応募が殺到するような好条件の求人やなかなか求人が出ないレアな案件なども含まれるので、自分ひとりでは探しきれないような魅力的な求人に出会える可能性も高いです。

また、転職エージェントでは求人紹介、応募書類の添削、面接対策といったサポートのほか、転職・キャリアの相談も受け付けています。

「人とあまり関わらない仕事を希望しているが、自分に向いているかわからない」「ひとりで働ける仕事に就いた場合、どんなキャリアを積んでいけるか知りたい」といった相談もできるので、今の仕事や働き方に悩んでいる方はぜひ相談してみましょう。

クラウドソーシングサイトを利用して人と関わらない仕事を探す

人と関わらない仕事や一人でできる仕事を見つける際、クラウドソーシングサイトを利用するのもひとつの方法です。

クラウドソーシングサイトには不特定多数に向けて案件の募集が掲載されています。そのなかに自分がしたい仕事があれば気軽に応募が可能です。

クラウドソーシングサイトには、人と関わらない仕事や一人で完結する仕事が多数掲載されています。

業務内容から報酬まで内容は案件によって異なりますが、未経験でもチャレンジできる案件も含まれています。

「人と関わらない仕事のデメリット!転職で収入が下がる可能性もある」で説明したように、人と関わらない仕事は収入が低い傾向があるので、まずはクラウドソーシングサイトを利用して副業から始めてみるのもおすすめです。

自分に合う「人と関わらない仕事」を見つけたいなら自己分析をしよう

仕事というのはニーズがあってこそ成り立つものなので、誰ともまったく関わらない仕事というのはほぼ存在しないかもしれません。

ただ、以前に比べて仕事の選択肢が増えた現在、人との関わりを極力避けて働くことはできます。

注意したいのは、人と関わらない仕事と一口に言っても、「誰」と「どの程度」の関わりが生じるかは、仕事や職種によって大きく変わってくるということです。そのなかから自分に合う「人と関わらない仕事」を見つけるには、丁寧な自己分析が欠かせません。

職場の人との関わりを減らしたいのか、お客さんとの関わりを持ちたくないのか、自分にとって負担のない「関わり方」「関わりの程度」を明らかにすることで、希望の仕事や働き方が見つけやすくなるはずです。

自分ひとりでの自己分析に自信がない方は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントで自己分析をサポートしてもらえれば、意外な強みや特性が見つかるかもしれません。

転職エージェントのサポートも上手に取り入れながら、自分に合った「人と関わらない仕事」を見つけましょう。