内定ブルー対策!大事な内定者を守るため企業がやるべきことは?

▼「内定ブルー」って人事にとっては怖いワード

内定ブルーというワード、人事の方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

せっかく苦労して内定を出した学生が内定ブルーに陥り、内定辞退となってしまうのは採用担当の方々にとっては最も避けたい事です。

今回は新卒採用担当が学生に対してどんな対策をすれば内定ブルーを防げるのかご紹介します。

〇「内定ブルー」とは?

そもそも内定ブルーとは、内定をもらった後に自分の将来のことや、内定をもらった企業に対して不安を抱いてしまうことです。

就職みらい研究所の調べによると、民間企業への内定者のうち、「入社するにあたって不安に感じていることがある」と回答した割合は75.9%にも上ります。 ※大学院生除く

(出典:https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2019/03/naitei_19s-201903.pdf)

約8割、つまり、ほとんどの学生が内定ブルーを経験します。

特に、早期就活・早期内定となっている昨今、内定を出してから時間が経つにつれて、内定ブルーに陥る学生は多くなります。

それは、これまで内定獲得のためにがむしゃらに就職活動をしていた学生が、就職活動を終えて一旦落着き、考える時間ができてしまうことで「本当にこの企業で良かったのだろうか?」と不安に駆られてしまうためです。

よって「内定を出したら終わり」ではなく、内定を出した後の内定者フォローへの注力も今まで以上に必要不可欠となります。

内定ブルーに陥るタイミングとは?

〇危険なタイミングは「内定直後」と「就職直前」の2回

内定ブルーに陥りやすいタイミングは主に2回考えられます。

1つ目は「内定直後」です。

内定をもらった直後に「この企業で良いのだろうか」「他の内定先のほうがよかったのではないか」と考えてしまうのです。

このような不安は、

・複数もらった内定に対する迷い

・内定先のよくない情報の発見

等を考えてしまうことで内定先に対するマイナスイメージを抱いてしまい引き起こされます。

2つ目は「就職直前」です。

こちらも油断は禁物。

「社会人としてうまくやっていけるのだろうか」「学生生活が終わってしまう寂しさ」などに起因して内定ブルーに陥ってしまいます。

これは、就職後の将来を考慮した結果引き起こされる不安で

・環境の変化に対するイメージ

・内定先で活躍しているビジョン

等をリアルに想起できるように促してあげる必要があります。

企業がやるべき内定ブルー対策は?

〇内定者同士のSNSを作る

内定者同志でコミュニケーションをとれるコミュニティを作っておくのが非常に有効です。

やり方は様々ですが、初めから内定者全員を関わらせるのではなく、志向の似たもの同士でグルーピングする方がより学生に寄り添ったフォローになります。

〇先輩社員との交流の機会を作る

入社後に頼れる存在と早期接触を持てる機会を作ることにより、就職直前の内定ブルー対策に役立ちます。

〇内定者インターンの実施

入社したらできるだけ早く活躍できるようになりたいと考えている学生については内定者インターンで早くから就業経験をさせるのも一つの手です。

地方学生等で来社が困難な学生に関しては資格取得支援等も終業後の不安解消に繋がります。

▼まとめ

内定者や若手社員との懇親会や定期的な連絡等はどの企業も実施済みの内定者フォローです。ただ、人事が実施したい・実施すべきと考えるフォローと学生の望むフォローとでは乖離があることもあります。できるだけ学生の心に寄り添ったフォローを実施することにより、内定ブルーに陥らせないようにしていきましょう。