ホーム » 採用ノウハウ » 【2025年比較】採用管理システム(ATS)の料金を比較~自社が選ぶべきポイントは?~

【2025年比較】採用管理システム(ATS)の料金を比較~自社が選ぶべきポイントは?~

採用管理システム(ATS)は、企業の採用活動を効率化し、優秀な人材の獲得を支援する重要なツールです。各システムの料金や機能は多様であり、自社の採用方針や規模に合わせて最適なものを選ぶことが求められます。

本記事では、採用管理システム(ATS)の料金体系や、主要なサービスの特徴、そして自社に適したシステムを選ぶポイントについて詳しく解説します。これから採用管理システムの導入を検討している企業の方や、既存のシステムからの乗り換えを検討している方にも役立つ内容をまとめています。

効率的で効果的な採用活動を実現するために、ぜひ本記事を参考にしてください。

*そもそも採用管理システムとは?

採用管理システムは何に料金がかかるのか

採用管理システムには、導入時や利用中に発生する費用がいくつかあり、大きく分けると「初期費用」と「月額料金」が存在します。

それぞれ、内要と中身の内訳について解説します。

まず、「初期費用」はシステムの初期設定やアカウント登録など、導入時に必要な設定作業にかかる費用です。

各社ごとのカスタマイズや特別な設定で別途料金が発生することもあります。

次に、「月額料金」は、システムを利用するための毎月の費用です。

月額料金にはサーバーの維持管理費やシステムの運用サポート費が含まれており、ユーザー数や候補者数に応じて金額が変動することがあります。

多くの採用管理システムは「基本プラン」として、一定のユーザー数や候補者数の範囲内で利用できる料金体系が設けられており、追加機能やサポートが必要な場合に、オプション料金が発生することがあります。

採用管理システムを導入する際には、初期費用と月額料金の内訳を明確に理解し、自社の利用状況に合わせた費用対効果を検討することが大切です。長期的なコストも考慮に入れながら、どの料金プランが最適か判断しましょう。

 オンプレミス型の採用管理システム

オンプレミス型の採用管理システムは、企業が自社サーバーにシステムをインストールして運用する形式です。初期費用は、システムの導入だけでなくサーバーやネットワーク機器の購入、設置、設定に必要な費用が含まれ、高額になる傾向があります。システムのカスタマイズがしやすく、自社の採用業務に合わせて最適化できるメリットがありますが、初期導入費用の高さや維持管理の手間を考慮する必要があります。

また、ハードウェアの保守や運用、システム更新なども企業側の責任で行うため、長期的に見ても保守管理に伴う固定費がかかる点が特徴です。例えば、サーバー費用、ライセンス費用、運用サポート費用が必要です。

 クラウド型の採用管理システム

クラウド型の採用管理システムは、インターネットを通じて提供されるSaaS(Software as a Service)形式で、オンプレミス型とは異なり、サーバーやハードウェアの設置が不要です。そのため、初期費用が無料または抑えられるケースが多く、月額料金だけで利用を始められるのが特徴です。クラウド型はサーバー管理をベンダーに委託できるため、システム運用にかかるコストを大幅に削減できます。

月額料金は、アカウント数や使用する機能に応じて設定されていることが多く、利用者数に応じた柔軟な料金体系が魅力です。定期的に機能がアップデートされるため、常に最新のシステムを利用できるメリットもあります。ただし、システムを自社専用に大きくカスタマイズするのは難しいため、標準機能で業務をまかなえるかの検討が必要です。

 料金は何によって異なるか?

採用管理システムの料金は、さまざまな要素によって異なります。導入に必要な機能、課金方式、サポート体制の違いが主なポイントです。自社の採用ニーズや規模に合ったシステムを選定するために、各ポイントについて詳細に理解することが重要です。

 機能の違い

採用管理システムの機能によって料金は大きく変わります。基本的な機能のみを搭載したシンプルなシステムと、応募者管理、選考管理、レポート作成、他のツールとの連携機能などが充実した高機能システムでは、料金に大きな差が生まれます。例えば、新卒採用と中途採用、アルバイト採用など、ターゲットによって必要な機能も異なるため、利用する採用業務の内容に応じて費用を確認しましょう。機能を増やすほど初期費用や月額料金も上がるため、必要な機能を明確にして見積もりを依頼することが重要です。

従量課金と固定課金の違い

料金体系には、従量課金と固定課金の2種類があります。従量課金は利用するユーザー数や応募者数に応じて料金が変動し、使用量が多い月にコストが増加する一方で、少ない月は抑えられるため柔軟な料金形態です。一方、固定課金は一定の月額料金で利用でき、使用状況にかかわらず毎月のコストを安定させることができます。規模が大きく変動する採用活動では従量課金が適していますが、安定した予算管理を望む場合は固定課金が有利です。

サポート体制の違い

サポート体制も料金に影響を与える重要な要素です。システム導入後のトラブル対応や、利用方法についてのサポートの内容が充実しているほど、月額料金が高くなる傾向にあります。例えば、24時間対応のカスタマーサポートや、システム運用のための定期的なメンテナンスサポートが含まれるプランでは、料金が高額になりやすいです。サポートが充実していれば、運用中に困った際にも安心して利用できますが、自社の運用体制に合ったサポート内容を見極めることが大切です。

このように、採用管理システムの料金は機能、課金方式、サポート体制などさまざまな要因によって異なります。自社に最適なシステムを選ぶために、導入目的や運用ニーズを明確にし、各要素を比較して検討することが重要です。

 採用管理システムの相場は2~10万の範囲

採用管理システム(ATS)の料金相場は、一般的に月額2万円から10万円の範囲で提供されていることが多いです。この幅は、システムに搭載されている機能の種類やボリューム、利用するユーザー数、登録できる候補者数によって変動します。

例えば、基本機能のみを搭載した小規模向けプランでは、月額2万円前後で利用可能なシステムが多く見られます。一方で、選考フローのカスタマイズ機能やデータ分析、求人媒体との連携機能など、より高度な機能を備えたい中規模から大規模企業向けのシステムになると、月額料金が10万円に達することも珍しくありません。

採用管理システムの導入を検討する際は、これらの相場感を参考に、自社の予算や採用規模に最適なプランを選ぶことが重要です。また、初期費用がかかるシステムもあるため、長期的なコストを考慮して選定しましょう。

 採用管理システムの料金比較まとめ

採用管理システム(ATS)の料金体系は、提供されるサービスや機能、サポート内容によって大きく異なります。採用管理システムは、企業が採用活動を効率化し、採用候補者とのやり取りを円滑に進めるための重要なツールです。料金の構成は一般的に「初期費用」「月額費用」「サポート費用」に分かれており、それぞれが企業の予算やニーズに応じて選択できるように設定されています。

また、料金の算出方法には従量課金と固定課金の2つのタイプがあり、自社の採用規模や活動頻度に合わせて選択することが可能です。従量課金型は使用状況に応じて費用が変動するため、採用規模が不定期に変わる企業に向いています。一方、固定課金型は安定した料金で利用でき、コスト管理が容易です。

次に、主要な採用管理システムの料金について比較表をまとめました。

システム名初期費用月額費用
採用一括かんりくん要見積もり20,000円〜要見積もり
クナビHRTech採用管理無料0円〜
アクセスオンラインキャリア要見積もり要見積もり
MOCHICA[モチカ]無料25,000円〜要見積もり
sonar ATS要見積もり22,000円〜要見積もり
HR PRIME要見積もり20,000円~要見積もり
HRMOS採用要見積もり要見積もり
ジョブカン採用管理0円~0円~要見積もり
i-web無料要見積もり
HITO-Linkリクルーティング要見積もり50,000円~要見積もり
JobSuite CAREER要見積もり50,000円~要見積もり
next≫要見積もり39,800円~要見積もり
トルー10,000円15,000円~要見積もり

HRクラウド株式会社「採用一括かんりくん」

HRクラウド株式会社が提供する「採用一括かんりくん」は、新卒・中途採用の両方に対応し、現場の担当者も使いやすい設計になっています。選考フローや採用進捗の変更にも柔軟に対応でき、LINEやSlackを通じて候補者とスムーズにやり取りが可能です。

料金プランは、月額20,000円からのライトプランがあり、エントリー管理、メール管理、イベント管理、分析などの基本機能が含まれます。オプションとして、面接評価機能、LINE連携、適性検査、アンケート機能などを追加することが可能です。


株式会社リクルート「リクナビHRTech採用管理

株式会社リクルートが提供する「リクナビHRTech 採用管理」は、中途採用に特化した無料のクラウド型採用管理システム(ATS)です。このシステムは、複数のエージェントや媒体からの候補者情報を自動で一元管理し、選考状況の可視化や分析を容易に行えることが特徴です。

2019年度グッドデザイン賞を受賞しており、その使いやすさとデザイン性が評価されています。導入企業は累計54,000社以上にのぼり、多くの企業で採用業務の効率化に貢献しています。


株式会社マイナビ「アクセスオンラインキャリア(AOLC)

株式会社マイナビが提供する「アクセスオンライン キャリア(AOLC)」は、中途採用業務に特化した採用管理システムです。新卒採用向けの「アクセスオンライン(AOL)」をベースに、中途採用に必要な機能を追加し、応募者情報の一元管理や選考進捗の可視化を実現しています。

導入実績は900社以上、年間800万件以上の応募者データを運用しており、その信頼性の高さが特徴です。


株式会社ネオキャリア「MOCHICA[モチカ]

株式会社ネオキャリアが提供する「MOCHICA(モチカ)」は、LINEと連携した採用管理システムです。このシステムを導入することで、求職者や応募者との連絡をLINE上で行うことが可能となり、従来のメールや電話での連絡がつながりにくいという課題を解消できます。

料金プランはMOCHICAはライトプラン(25,000円/月)とスタンダードプラン(65,000円/月)があります。LINE公式アカウントとの連携が必要ですが、アカウント開設に関してはサポートが提供されているため、安心して導入を進めることができます。


Thinkings株式会社「sonar ATS

Thinkings株式会社が提供する「sonar ATS」は、新卒採用と中途採用の両方を一元管理できる採用管理システムです。業界や企業規模を問わず、2,000社以上の導入実績があります。

料金プランは、初期費用が0円、月額費用は22,000円から提供されています。料金プランについては、企業の規模や採用ニーズに応じて異なるため、詳細は公式サイトからお問い合わせください。


Micoworks株式会社「HR PRIME

Micoworks株式会社が提供する「HR PRIME」は、LINEを活用した採用管理ツールです。このシステムは、採用担当者と応募者とのコミュニケーションを円滑にし、業務効率を高めることを目的としています。

料金プランは、LINEプランとATSプランがあり、契約期間に応じて初期費用や月額費用の割引が適用されます。詳細は公式サイトで確認できます。


株式会社ビズリーチ「HRMOS採用

「HRMOS採用」は、株式会社ビズリーチが提供するシステムで、中途採用だけでなく新卒採用にも対応できる点が特徴です。ビズリーチの転職サイトやキャリトレと連携しており、採用活動を一元管理できます。データ分析機能で採用までのプロセスを可視化し、効率化と質の向上を図れます。

料金プランは、利用企業の規模やニーズに応じてさまざまなプランが用意されており、詳細は直接お問い合わせが必要です。


株式会社Donuts「ジョブカン採用管理

「ジョブカン採用管理」は、株式会社Donutsが提供するクラウド型採用管理システムで、応募者の獲得から採用決定までの業務を一元管理することができます。自社の採用サイトの簡単な作成、IndeedやGoogleしごと検索との連携による自動求人掲載、応募者情報の一元管理、書類選考や面接日程の調整、選考結果のフィードバック入力、採用活動の効果分析などが挙げられます。

ジョブカン採用管理は、月間の候補者登録数が30名まで利用可能な無料プラン、LITEプラン、STANDARDプランがあります。月間の候補者登録数に応じて料金が設定され、詳細な料金については、公式サイトでの確認や資料請求をおすすめします。


株式会社ヒューマネージ「i-web

株式会社ヒューマネージが提供する「i-web」は、応募者と企業をつなぐ採用活動のプラットフォームであり、採用管理システムとして高い評価を受けています。特に、リクナビやキャリタス就活などの大手就職情報サイトや、新卒ダイレクトリクルーティングサービスのOfferBox、就職活動サイトのONE CAREERとシームレスに連携できる点が特徴です。

2,100社以上の企業に導入されており、採用管理システム導入シェアで13年連続No.1を達成しています。


パーソルプロセス&テクノロジー「HITO-Linkリクルーティング

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する「HITO-Linkリクルーティング」は、新卒・中途採用のオペレーション業務を自動化し、採用活動に専念できる時間を創出する採用管理システムです。

月額料金は50,000円からとなっており、契約プランやオプションによって変動します。詳細な料金については、直接お問い合わせが必要です。


株式会社ステラス「JobSuite CAREER

株式会社ステラスが提供する「JobSuite CAREER」は、中途採用業務に特化した採用管理システム(ATS)です。1,000社以上の導入実績から得られたノウハウを活かし、簡単な初期設定や選考プロセスの管理のしやすさ、安定した動作パフォーマンスを実現しています。

料金体系は、JobSuite CAREER単独での利用の場合、月額5万円からとなっています。新卒採用向けの「ジョブスイート フレッシャーズ」と同時契約の場合、2サービスの合計価格は月額7万円からとなります。


株式会社アローリンク「next≫

株式会社アローリンクが提供する「next≫」は、LINEを活用した採用管理ツールで、導入企業は1,000社を超えています。

「next≫」は、月額39,800円のライトプランと月額69,800円のプレミアムプランの2つのプランが用意されており、利用規模や必要な機能に応じて選択可能です。


株式会社ダトラ「トルー

株式会社ダトラが提供する「トルー」は、採用サイトの制作から運用、応募者管理までを一元化できる採用マーケティングツールです。

料金プランは、ブロンズパック、シルバーパック、ゴールドパックの3種類があり、月額費用は1,5万円からとなっています。詳細な料金については、直接お問い合わせが必要です。

採用管理システムの選び方

採用管理システムを選ぶ際には、自社の採用活動に適したシステムを見極めることが重要です。下記のポイントを参考にして、自社に最適なシステムを選定する方法について解説します。

使用する活用用途を明確にする

採用管理システムは、新卒採用や中途採用、アルバイト採用など、どの採用活動に使用するかによって最適なシステムが異なります。例えば、新卒採用ではエントリー数が多いため、大量の応募者管理ができるシステムが望ましいです。また、中途採用ではリファラル採用やダイレクトリクルーティングに特化した機能が役立つ場合もあります。まずは自社が対象とする採用領域(新卒、中途、アルバイトなど)を明確にし、その用途に合わせた機能を備えたシステムを選ぶことが大切です。

自社の採用フローや体制を見直し、どの機能が必要か選定する

採用管理システムを導入する前に、自社の採用フローと体制を再確認し、必要な機能をリストアップしましょう。例えば、応募者のスケジュール管理が煩雑であればスケジューリング機能、複数の媒体から応募者が集まる場合は一元管理機能が求められるかもしれません。また、チームでの連携を強化するための共有機能や、候補者とのコミュニケーションをスムーズにするためのツール連携も有用です。現行の採用業務を見直し、実際の課題に対応できる機能があるかをチェックして選びましょう。

コストに対する成果を明確にする

採用管理システムは、コストに見合った成果が得られるかを見極めることが重要です。導入によりどれだけの業務効率化が図れるか、コスト削減が可能かを評価しましょう。例えば、応募者の進捗管理や面接スケジュール調整が自動化されることで、工数削減につながるケースもあります。また、導入効果に関する具体例や実績についても確認しておくと安心です。

採用管理システム導入の効果についてさらに知りたい場合は、他社の成功事例を参考にすることも役立ちます。

*採用管理システム導入事例を確認する

媒体コスト3分の1!かんりくんで採用活動の最適化が実現出来ています!
新卒中途にわたる採用活動の大幅アップデートで、採用DXを実現

連携ツールを確認する

採用管理システムが他のツールやサービスと連携可能かも重要なポイントです。特に、応募者とのコミュニケーションを強化するために、LINEやメールツール、スケジューラーなどの外部ツールとの連携があると便利です。また、自社の人事システムや評価システムと連携できると、採用から入社後の活躍状況までのデータが一貫して管理できるため、入社後のフォローにも役立ちます。連携機能の確認は、業務全体の効率化に直結するため、見逃さないようにしましょう。

以上のポイントをもとに、次の比較表を参考にして、最適な採用管理システムを見つけてください。

まとめ

自社に合った採用管理システム(ATS)を導入するためには、各システムの特徴や料金体系、そして導入効果をしっかりと見極めることが重要です。採用管理システムには、選考フローの管理や応募者の進捗管理、面接の日程調整、LINEを活用したコミュニケーション機能など、多岐にわたる機能が備わっているため、まずは自社の採用方針や予算に合致したものを選ぶことがポイントです。

自社に合ったATSを導入することで、応募者とのコミュニケーションが円滑になり、業務負担が軽減されるため、効率的な採用活動が期待できます。採用活動の改善や優秀な人材の確保を目指し、長期的な視点で最適なシステム導入を検討してみてください。