そのやり方はもう古い?!新卒採用の新しい手法をご紹介

新卒採用の手法は年々移り変わっています。大手企業から中小企業までどの企業も新卒採用に苦戦している昨今、各企業の人事の方は新たな手法を取り入れようと模索しているのではないでしょうか?

今回はこれまでの採用手法のおさらいも取り入れつつ(もし貴社で取り入れてない手法があれば取り入れることを検討してみてもよいかもしれません)、今後のために新たな手法の情報収集のきっかけとなれば幸いです。

▼これまでの採用手法って?

まず初めに、これまでのスタンダードな採用手法を取り上げていきたいと思います。
既にやっているというところも多いかとは思いますが、新たに新卒採用担当になったばかりという方は是非参考にしていただけたらと思います。

〇就職サイト

就職サイトといっても、大手から業界特化型、企業規模間によって活用すべきサイトは様々です。
自社の採用ターゲット、自社の属性を考慮して活用するサイトを検討してみてはいかがでしょうか?

大手総合

言わずもがなではありますが、大手といえば下記2つ。
新卒採用を行っているブランディングのためにもどちらかには登録しておいたほうが良いでしょう。
ただしどうしても大手に目を向けられてしまいがちになるため、中小企業は埋もれてしまいます。
そこまで見越したうえで予算投下の見積もりを考えたほうがよさそうです。

マイナビ2021
リクナビ2021

ベンチャー/中小特化型

ベンチャー志向の高い学生や中小企業での就職を検討している学生は下記のようなサイトに登録しています。
自身の成長や最新の技術へ携わること等に重きを置いている学生を採用したいのであればこのようなサイトも活用することをお勧めします。

パッションナビ  
あさがくナビ  
tsunoru

etc…

業界特化型

<広告・マスコミ・映像>

広告・マスコミ等の業界を目指す就活生向け
シンアド就活2021  
マスナビ  
クリ博ナビ2021

<IT系>

新卒でエンジニアを目指す就活生向け
キャリアセレクト

<出版>

出版業界の求人・転職サイト。編集、営業、事務など出版の求人情報を掲載。
出版.com

<美容系>

美容師・美容室・美容学生の新卒求人
リクエストQJナビ

<アパレル>

ファッション・アパレル業界専門の新卒就職
ブランドキャリアジュニア

<外資>

外資・日系トップ企業を目指す学生のための就職活動サイト
外資就活ドットコム

<金融>

金融業界の情報や企業研究に特化した就活支援サイト
金融就活ドットコム

<第一次産業>

農業求人で就職・転職を支援!農業するなら第一次産業ネット
第一次産業ネット

<食品>

食品業界の情報や企業研究に特化した就活支援サイト
食品就活ドットコム

<看護系>

看護学生・看護師の就職活動情報サイト
ナース専科就職ナビ

学生の特性に合わせたサイト

就職活動をしていく中で、ある程度業界を絞って就職活動をしている学生であれば下記のようなサイトも活用しています。また、自身の特性に合わせてサイト登録している学生もいるため貴社との親和性の高い学生へのアピールをするのであれば下記サイトの検討もしてみると良いでしょう。

<理系学生>
理系就活チャージ  
理系ナビ2021

<体育会系学生>

スポナビ2021

〇新卒紹介

近年、新卒採用マーケットににおいて採用サービス以上に成長しているのが新卒紹介です。採用が難しくなっているためイニシャルコストのかからない紹介サービスを活用している企業は非常に多くなっています。

〇合同説明会・イベント

新卒採用において学生と直接会える機会というのは非常に貴重です。
就職活動を始めたばかりのタイミングでは多くの学生がまずは参加してみるものになります。
イベントであれば偶然的な出会いも可能なので自己応募だけでは応募可能性の低かった優秀な人材と出会えるチャンスがあります。
こちらも就職サイト同様大手から業界特化型、地域特化型等がありますので情報収集してみてください。

〇インターンシップ

学生に早期接触できるチャンスがインターンシップです。
学生としても実際に働く社員の姿を見ることができるというメリットがありますし、企業側としてもその学生が自社で活躍できるのか見極めることができます。工数はかかりますが取り入れるメリットは非常に大きいといえます。

〇自社ホームページ

学生が企業研究をする際にまず確認するのが企業のホームページです。採用ページはもちろんのこと、通常のホームページも特に本気度の高い学生はチェックしているものです。逆に言うと、ホームページがきちんと整備されていないと学生の不安感につながってしまいます。これは新卒採用だけでなく、中途採用にも繋がることですのでホームページの整備には力を入れておいた方がベターです。

〇大学就職課

大学との連携は特に中小企業の人事の方は強化していくべきです。
学生にとっても「学校指定」の企業は安心感があるので内定承諾の可能性も高くなります。
また、理系学生の採用であれば大学のキャリアセンターとの連携と同時に研究室とも連携をとれるように図ることが大切です。

〇ハローワーク

お金をかけずに採用したいという場合は新卒でもハローワークへ求人票を出すのも良いでしょう。ただし、利用学生はそれほど多くありません。

▼新卒の採用手法は変化してきている

上記の採用手法だけでは採用予定人数を満たすことができていないというのが現状。
待っているだけでは良い人材は集まってこないというのは既に実感していると思います。
そこでそもそもの採用スタンスの見直しから新たなシステム、手法の検討をしてみてください。

〇攻めの採用

HR総研の「2017年新卒採用 選考解禁後の動向」調査結果によると、学生の約半数が2社以上の内定を得ています。裏を返すと、企業側はそれだけ多くの学生から逃げられているのです。
よって、これからは企業側から積極的に仕掛けていく必要があります。
「攻めの採用」というのは、従来の就活サイトに求人を出して応募を待つ、紹介会社からのアプライを待つというのではなく、ダイレクトリクルーティングやミートアップのようなこちらから会いに行く採用手法のことを言います。
多くの企業が採用成功のために「攻めの採用」にシフトしてきています。

〇HRTechの活用

母集団形成、応募者管理、内定フォロー等採用成功までの過程には様々な工程が発生してきます。
採用予定人数が10名以上となってくると、エクセル等での管理では煩雑になってしまい、対応漏れや機会損失につながったり、情報セキュリティの面でも不安があったりします。
そこで、採用に関わる業務を一括管理するための採用管理システムを活用している企業が増えてきています。
応募者管理だけでなく、LINEの活用で学生とコミュニケーションをとれるようなシステムも出てきていますので用途に応じて検討してみてはいかがでしょうか。

▼新卒採用の新しい手法

〇ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティング(逆求人)は、学生に対し企業から声をかけていく攻めの採用手法の一つです。
学生のデータベースから直接スカウトメールを配信したり、ミートアップ等で接点を持ったりすることにより採用担当から学生へアプローチする手法になります。

主な新卒向けスカウトサービス

OfferBox
キミスカ
ジョブラス新卒
逆求人フェスティバル

〇ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングはSNSを活用した採用手法です。SNSの影響力の大きさは言うまでもありませんよね。
FacebookやTwitter、Instagramでの情報発信により、デジタルネイティブと呼ばれる96世代以降へのアピールは非常に有効です。母集団形成に直結するとは言えませんが、採用ブランディング、企業イメージアップに繋がりますし、お互いに理解を深めるために活用することも可能です。

▼まとめ

新卒採用が難化している昨今、ターゲットに合わせて新たな採用手法を取り入れていくことが採用成功につながります。自社にあった採用手法を取捨選択し、新たな手法に適応していく柔軟性が試されているといえるでしょう。