「LINE×採用管理システムでできること」
本記事では、LINE対応採用管理システムでできることや導入のメリット、システムの選び方について紹介しています。LINE対応採用管理システムをご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
採用活動にLINEが必要な理由
近年は候補者とのコミュニケーションにLINEを活用する企業が増えてきています。その理由についてこの項目では紹介します。
メールで連絡しても返信が来ない
1つ目は候補者にメールで連絡をしても返信が来ないからです。返信が来ない理由は、メールBOX上に埋もれてしまい見落としていることやそもそも確認していないからです。近年の学生は、最初に持つ携帯がスマートフォンなので、メールをプライベートで利用してきた経験がなく、学生にとってはメールでのやりとりに馴染がほとんどありません。そのため、就職活動でいきなりメールというツールを使い始めると、連絡を見落とすことや確認漏れが発生します。
電話での連絡については、知らない番号には出ないという学生もおり、そもそもコミュニケーションをとることが難しいということがあります。
こういったことを防ぐために、多くの若者が日常的に利用しているLINEを活用し、連絡やコミュニケーションをとる企業が増えています。学生側についても日常生活で9割以上が利用しており、就職活動でも4割以上が活用しています。2021年と比較すると利用率が10%以上、増加しているので、LINEを利用する学生が増えていることが分かります。


(引用元:https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/202010_gakuseichosa_k.pdf)
面接だけでは自社の魅力を伝えきれない
2つ目は面接だけでは自社の魅力を伝えきれないからです。オンラインでの採用活動が増え、WEB上での面接が増えた昨今では、候補者への魅力づけがなかなかできず、志望度を上げることが難しくなりました。対面では魅力を伝えられていたものの、WEB上になると情報が伝わりにくく魅力訴求がうまくいかないということが増えました。特に、複数人に同時に魅力を伝える必要がある会社説明会やイベントでは、より魅力付けが難しくなっています。
近年の学生は実際に会ってみて雰囲気や見てみての雰囲気などリアルな情報を重要視します。そのため、面接で伝えられた情報だけでなく、さまざま情報をもとにこの会社が自身にとって魅力的なのかを判断します。こういった面接内で伝えきれない情報や伝えた情報を補足するために、LINEを利用し、情報配信やコミュニケーションをとる企業が増えています。
候補者の利便性が高い
3つ目は、候補者にとって大きな利便性を提供できる点です。LINEは多くの人が日常的に利用しているツールであり、特に学生世代の利用率が高いため、新卒採用では効果的なコミュニケーション手段になります。例えばリマインド機能を使って面接日程を通知すれば、ドタキャンのリスクを軽減でき、エントリーもシンプルな操作で完了するため、候補者の負担を減らし、参加率の向上にもつながります。このように、LINEを採用活動に取り入れることは、選考過程での離脱率を低下させる効果が期待できます。
採用活動でLINE活用する方法やメリットについて、より詳細に知りたい方は下記の記事をご覧ください。
LINE対応採用管理システムで出来ること

前の項目では、LINEの必要性について記載しましたが、この項目ではLINE対応採用管理システムでできることを3つ紹介します。
①候補者管理
②採用業務の効率化
③LINEの配信
それぞれ詳しく解説します。
候補者管理
通常、LINE公式アカウントだけで候補者情報を管理する場合は候補者一人一人に毎回タグ付けを行う必要があり、管理情報が多ければ多いほど管理が煩雑になります。また、名前はLINE登録名のため、あだ名やイニシャルだけの場合は候補者管理をすることが難しくなります。採用管理システムでは候補者の名前はフルネームで管理することができ、タグ付けの手間なく、大学名や学部、学科、希望職種などさまざまな情報を管理することができます。
採用業務の効率化
LINEを活用することで候補者とのコミュニケーションが取りやすくなり、連絡回数が増えます。しかし、もともと採用担当者は多くの採用業務を抱えており、スピード感を持って返信できないことや情報配信をできないということがあります。採用管理システムを利用することで普段の採用業務を効率化し、候補者への連絡や情報配信を行うための時間を生み出すことができます。
LINEの配信
採用管理システムと公式LINEアカウントを連携させることで、公式LINEアカウントだけではできない配信を行うことができます。それぞれ下記で紹介します。
セグメント配信
選考段階別や希望職種別、エリア、文理系などさまざまなグループに分け、一斉送信を行うことができます。候補者の属性に合わせた配信ができるので、より魅力を伝えやすくなります。
リッチメニュー出し分け
リッチメニューはトーク画面の下部(キーボードエリア)に表示されるタイル状のメニューです。分割された画像ごとにURLのリンク付けを行い、候補者がタップした画像に合わせ採用サイトや社員のインタビュー記事などの採用コンテンツへの遷移をさせることができます。このリッチメニューに表示させる内容を選考段階ごとに切り替えることができます。選考段階ごとで伝えたい情報を変えることで、段階的に志望度醸成を行うことができるようになります。
シナリオ配信
候補者が選択した内容に合わせ、情報を自動配信することができます。候補者が興味を持った内容に合わせ配信ができ、候補者が知りたい情報をより深く知ることができるので、魅力をより伝えることができます。

ニックネームやアイコン画像などの個人情報は表示せず、候補者情報で管理ができる
LINE対応採用管理システムでは、ニックネームやアイコン画像などの個人情報は表示せず、候補者情報で管理ができます。LINE上での候補者とのやり取りを採用管理システムのデータと連携して管理するためです。LINEの特性上、候補者はニックネームやアイコン画像で登録している場合がありますが、採用管理システムでは実名や選考ステータスなどの情報と紐づけるため、候補者の登録しているニックネームやアイコンが表示されることはありません。
特定の検索条件で出した複数人への一斉送信
LINE対応採用管理システムでは、候補者情報を検索条件で絞り込み、その結果に基づいて複数人に一斉にメッセージを送信できます。この機能により、特定の選考ステップにいる候補者やイベント参加者へリマインドや案内を送ることが可能です。たとえば、説明会の参加予定者に前日のリマインドメッセージを送るなど、タイムリーな対応が簡単に行えます。
採用フローごとにリッチメニューを出しわけ
リッチメニュー機能を活用することで、採用フローの段階に応じてリッチメニューを変え、候補者が必要とする情報を出しわけできます。たとえば、エントリー段階では募集要項や企業の雰囲気を伝えるコンテンツを、選考段階では面接日程の確認や持ち物リストを提示するリッチメニューを設定可能です。
LINE対応採用管理システムを利用するメリット

LINE対応採用管理システムを利用するメリットは下記の通りです。
メールアドレスの取得や確認が不要
1つ目のメリットは、メールアドレスの取得や確認といった従来の手間が不要になる点です。LINE公式アカウントのみを利用する場合、候補者がニックネームやアイコン画像で登録していることが多く、採用データと照らし合わせる作業が必要になります。また、候補者情報を正確に把握するため、LINE登録時に学生情報を個別に収集する手間が発生します。しかし、LINEと連携した採用管理システムを活用すれば、候補者データが自動的にLINEアカウントと紐づけられるため、こうした煩雑な作業を省略できます。
LINE配信を自動化できる
2つ目のメリットは、リマインドやお礼、キャンセル後の連絡などあらゆる連絡を自動で送信することができる点です。一人一人に毎回送信する手間がなくなるので採用業務の削減に繋がります。面接日程の確認や案内メールの送信、リマインドメールなど、各フェーズで必要となる連絡をシステムが自動で行ってくれるため、人為的なミスや漏れが発生するリスクを抑えられます。特に、採用担当者が複数の候補者を同時に管理している場合、連絡が属人的になると対応に抜けや漏れが生じやすくなりますが、自動化することでその負担を軽減し、効率的な対応が可能になります。さらに、候補者からの信頼感も向上し、スムーズなコミュニケーションによって良い印象を与えることができるでしょう。
LINEとメールを使い分けることができる
3つ目のメリットは、LINEとメールを使い分けてコミュニケーションをとることができる点です。候補者の中には、LINEが良いという候補者もいれば、逆にメールが良いという候補者もいます。
また、最終選考の合格連絡などをカジュアルなLINEで行いたくないといった企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。LINE対応採用管理システム上ではLINEもメールも送れるので、候補者や採用フェーズに合わせた連絡を行うことができます。
LINE対応採用管理システムの選び方
ここまででLINE対応採用管理システムの利用メリットやできることを紹介しましたが、ここからは自社に合ったLINE対応採用管理システムを選ぶ際に確認するべきポイントを紹介します。
管理機能の充実度
自社で管理している項目を管理できるかを確認します。せっかく採用管理システムを利用しても、今まで自社で管理できていた項目が管理できなければ、別の管理シートで管理しなければならなくなり、二重管理になってしまいます。また、採用管理システムによって管理の仕方や管理したい際のデータの見え方が違うので、デモアカウントを発行し、自社にマッチした採用管理をできるシステムを選びましょう。
すでに、採用管理システムを利用している場合は、自社で利用しているものとLINE対応のものとの併用の事例を確認し、自社に合った利用方法を見つけましょう。
LINE機能の充実度
採用管理システムごとにどのLINE機能が利用できるかを確認します。LINE対応採用管理システムと一口に言っても「LINE連携機能重視」「採用管理機能重視」の2つタイプがあります。そのため、LINE機能の充実度は採用管理システムごとに異なります。自社の採用活動でどういったLINE活用をしたいかに合わせ、システムを選びましょう。

コスト
自社の予算に合うかを確認します。LINE対応採用管理システムを利用することで採用業務の時間がどれだけ減り、選考歩留まりがどれだけ向上する想定なのかを算出し、どれだけお金をかける必要性があるかを確認しましょう。
LINE対応採用管理システム一覧
HRクラウド株式会社「採用一括かんりくん」
HRクラウド株式会社が提供する「採用一括かんりくん」は、新卒・中途採用の両方に対応し、現場の担当者も使いやすい設計になっています。選考フローや採用進捗の変更にも柔軟に対応でき、LINEやSlackを通じて候補者とスムーズにやり取りが可能です。
料金プランは、月額20,000円からのライトプランがあり、エントリー管理、メール管理、イベント管理、分析などの基本機能が含まれます。オプションとして、面接評価機能、LINE連携、適性検査、アンケート機能などを追加することが可能です。
株式会社ネオキャリア「MOCHICA[モチカ]」
株式会社ネオキャリアが提供する「MOCHICA(モチカ)」は、LINEと連携した採用管理システムです。このシステムを導入することで、求職者や応募者との連絡をLINE上で行うことが可能となり、従来のメールや電話での連絡がつながりにくいという課題を解消できます。
料金プランはMOCHICAはライトプラン(25,000円/月)とスタンダードプラン(65,000円/月)があります。LINE公式アカウントとの連携が必要ですが、アカウント開設に関してはサポートが提供されているため、安心して導入を進めることができます。
株式会社マイナビ「アクセスオンラインキャリア(AOLC)」
株式会社マイナビが提供する「アクセスオンライン キャリア(AOLC)」は、中途採用業務に特化した採用管理システムです。新卒採用向けの「アクセスオンライン(AOL)」をベースに、中途採用に必要な機能を追加し、応募者情報の一元管理や選考進捗の可視化を実現しています。
導入実績は900社以上、年間800万件以上の応募者データを運用しており、その信頼性の高さが特徴です。
株式会社アローリンク「next≫」
株式会社アローリンクが提供する「next≫」は、LINEを活用した採用管理ツールで、導入企業は1,000社を超えています。
「next≫」は、月額39,800円のライトプランと月額69,800円のプレミアムプランの2つのプランが用意されており、利用規模や必要な機能に応じて選択可能です。
Thinkings株式会社「sonar ATS」
Thinkings株式会社が提供する「sonar ATS」は、新卒採用と中途採用の両方を一元管理できる採用管理システムです。業界や企業規模を問わず、2,000社以上の導入実績があります。
料金プランは、初期費用が0円、月額費用は22,000円から提供されています。料金プランについては、企業の規模や採用ニーズに応じて異なるため、詳細は公式サイトからお問い合わせください。
株式会社ヒューマネージ「i-web」
株式会社ヒューマネージが提供する「i-web」は、応募者と企業をつなぐ採用活動のプラットフォームであり、採用管理システムとして高い評価を受けています。特に、リクナビやキャリタス就活などの大手就職情報サイトや、新卒ダイレクトリクルーティングサービスのOfferBox、就職活動サイトのONE CAREERとシームレスに連携できる点が特徴です。
2,100社以上の企業に導入されており、採用管理システム導入シェアで13年連続No.1を達成しています。
株式会社ビズリーチ「HRMOS採用」
「HRMOS採用」は、株式会社ビズリーチが提供するシステムで、中途採用だけでなく新卒採用にも対応できる点が特徴です。ビズリーチの転職サイトやキャリトレと連携しており、採用活動を一元管理できます。データ分析機能で採用までのプロセスを可視化し、効率化と質の向上を図れます。
料金プランは、利用企業の規模やニーズに応じてさまざまなプランが用意されており、詳細は直接お問い合わせが必要です。
LINE対応の採用管理システムなら「採用一括かんりくん」
LINE対応採用管理システムの導入を検討するなら「採用一括かんりくん」がおすすめです。「採用一括かんりくん」は「LINE連携機能重視」「採用管理機能重視」の採用管理システムの良いところを掛け合わせた設計になっており、LINEも活用でき、採用管理もできる採用管理システムです。また、月額2万円から利用できることやLINEやZoom、Googleカレンダーなどの採用活動に利用する外部ツールの連携が強いことも特徴です。
▼「採用一括かんりくん」について詳しく知りたい方はこちら▼

まとめ
採用活動にLINEを利用することで、返信率の向上や志望の向上の効果が期待できます。しかし、LINEを効果的に利用するためには、候補者情報の管理が大変になることや運用するための時間の捻出が難しいというハードルがあります。このハードルを乗り越えるために候補者管理や採用業務の効率化ができる採用管理システムとLINEを連携させることで効果的にLINEを活用することができるようになります。そのため、採用活動でLINEを活用する際は、LINEの活用をどの程度まで行いたいかを考えながら、LINE対応採用管理システムが必要かを考え検討していきましょう